ホラー苦手なはずの自分がこんなにもハマるなんて…!
怖いけど、見る価値あり!
出典:Netflix
作品情報
原題 스위트홈(スウィートホーム)
制作 Studio Dragon
2020年12月18日からNetflixより配信開始
演出
イ・ウンボク
『ミスター・サンシャイン』『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』『太陽の末裔 Love Under The Sun』
脚本
ホン・ソリ / チャン・ヨンウ / キム・ヒョンミン / パク・ソヒョン / パク・ソジョン
原作はキム・カンビによる韓国の同名ウェブ漫画。
キャスト
ソン・ガン / チャ・ヒョンス役
『カノジョは嘘を愛しすぎてる』『恋するアプリLove Alarm』『ナビレラ~それでも蝶は舞う~』『わかっていても』
パク・ギュヨン / ユン・ジス役
『ロマンスは別冊付録』『ただ愛する仲』『サイコだけど大丈夫』
イ・ジヌク / ピョン・サンウク役
『ロマンスが必要2』『三銃士』『君を愛した時間』『ボイス2』『ボイス3』
イ・ドヒョン / イ・ウニョク役
『30だけど17です』『とにかくアツく掃除しろ!』『ホテルデルーナ』『18アゲイン』『五月の青春』
イ・シヨン / コ・ミンシ / キム・ナムヒ / キム・ガプス / キム・サンホ
あらすじ
残忍な怪物に姿を変えた人間たちが暴走し、地獄と化した街。辛い過去をもつ高校生、そして同じ建物の住人たちは、生死をかけた戦いに否応なく巻き込まれていく。
https://www.netflix.com/jp/title/81061734より引用
感想(ネタバレなし)
好き度🍙★★★★★
ホラー苦手だからどうしようかな…と思いながらも、ソン・ガン目当てで見てみたら
めちゃくちゃおもしろいやないかーーい!!!
ホラーだからという理由であきらめなくて良かったー。
Netflix民はぜひ見てほしいです!
※以下、基本的にネタバレはありませんが、2話までのストーリーに触れています。
怖さレベル
主演のソン・ガンやイ・ドヒョンのファンの中で、怖いのが苦手で視聴を迷っている方も多いと思います(私もそうだった)
怖さの感じ方は人それぞれなので、あくまで私の感じ方ですが。
想像してたよりも怖くなかったです!
たぶん人の形をした怪物が少なかったからかな?
怖さにもいろんな種類の怖さがありますよね。
わたしは貞子やリアルなゾンビ映画のような恐怖を感じるタイプの怖さが苦手なんですが、そういうタイプの怖さではなくて、逃げ切れるかハラハラするタイプの怖さだったので怖さを感じなかったのだと思います。
いちばん怖かったのは、最初に出てきたゾンビみたいになった女の人だった。
チュ・ジフン主演「キングダム」の怖さが5、コンユ主演「新感染」の怖さが4だとすると、今作は2,5~3くらいでしょうか(個人の主観)
気味の悪い怪物たちがたくさん出てきますが、最初はちょっとグロいな…と思うものの、見慣れると「お決まりの怪物さん」て感じになってくる(?)
出典:Netflix
巨人さん、ひょろりんさん、「見えない」の人、ミギーなど自分なりに名前をつけてかわいがって視聴。
これすごいお金かかってるよな~と予算の心配する余裕までありました。
それよりも、怪物とは関係ない人間同士の戦いで、目をつぶらずにはいられない残酷なシーンがいくつかあって。
そっちの方が怪物よりもよっぽど怖かったです。
グロいのや残酷なのが無理な人は注意してください!
血がブッシャーって出まくります。
血みどろです…
怪物たちがエモい
一般的なゾンビの定番は噛まれた人が次々にゾンビになって人間を襲いますが、今作の化物たちは少し違います。感染経路がよくわからず、感染してから化物になるまでの時間も人によって様々。
わかっているのは、感染すると「鼻血」をだして「気絶」すること。
そして「感染して怪物になるのに、人間の欲望が関係している」ということだけ。
例えば、最初に怪物になるソン・ガンの隣人の女の人。
芸能界を目指しているのか、ダイエットのためにお腹を空かしていている女性なのだけど、「おなかがすいた」と食べ物を探し回る怪物になります。
「巨人さん」はボディビルダーだったのか。
「ミギー」は目が悪い人だったのか。
怪物たちの人間時代の人間性を感じさせるこの設定がなかなかエモい。
ただ怪物になって襲い襲われるだけじゃなくて、怪物になった元人間たちの人生をみせてくるスタイル。
閉鎖されたマンションの住民たちの中にも怪物になる人がでてくるのだけど、その人が一体どんな姿の怪物になってしまうのか。
その姿に泣いたり笑ったりしてしまうのが、これまでの怪物系作品にないおもしろさだと思います。
怪物ドラマじゃなくて人間ドラマ
「SweetHome」は怪物がでてくるパニックものではあるけど、パニックがメインではなく人間ドラマがメインのドラマ。
閉鎖された建物内での人間ドラマというと、例えば食料や水をめぐっての争い、支配権を争うようなものを想像しますが、そうではなく
登場人物ひとりひとりの過去を映し出していくようなタイプのドラマです。
ソン・ガン演じる主人公ヒョンスは、家族を交通事故で亡くし、ひとり古びた集合住宅グリーンホームに引っ越してきます。
引きこもりで家族も亡くしたヒョンスは自殺する日を決め、ひたすら家の中で過ごしているのですが、そこで住人が怪物化。
幼い子供たちが襲われているのを目にし、悩みながらも子供たちを助けるため玄関の扉を開け,外の世界へ1歩を踏み出します。
出典:Netflix
ソン・ガン目当てに見始めたので、初めは「恋するアプリのコ・ミンシちゃんがバレエ踊ってる~ナビレラじゃ~ん」「引きこもりのソン・ガン悪くないわ~」とソン・ガン脳で見ていたのですが。
3話あたりからかなり引き込まれて、ソン・ガンは(いったん)どうでもよくなりました。
主役はソン・ガン演じるヒョンスで間違いないのですが、主人公に負けないくらい住民たちが濃い!!!
・特殊部隊出身の元消防官(イ・シヨン)
(かっこいい):写真左
・顔にやけど痕のある無口なやくざ風の男(イ・ジヌク)
(好き):写真中
・冷静で冷徹なリーダー、医大生(イ・ドヒョン)
(すごく好き):写真右
・リーダーの妹でバレリーナをめざしていた少女(コ・ミンシ)
(条件付きで好き)
・モラハラおじさん(ウ・ヒョン)
(消えてください)
・ひとり暮らしのベーシスト(パク・ギュヨン)
(好き)
・幼い子供を亡くしたばかりの女性(イ・ボンリョン)
(かわいそう)
・国語教師で熱心なクリスチャン(キム・ナムヒ)
(大好き)
・車いすの職人さん(キム・サンホ)
(好き)
などなど。
全員登場したと思ってたら後からあとから出てくる(笑)
どの俳優さんも演技がめちゃうまだから、ところどころソン・ガンの演技のぎこちなさが気になる部分もありました。役に助けられている部分もあったなぁと。
でも時々ドキッとすような表情するからやっぱり目が離せない。
あと、ソン・ガンが鼻血に溺れちゃうんじゃないか心配になりました。
出典:Netflix
外の世界がどうなっているのか、何が起こったのかわからないまま、閉鎖されたマンションの中でひたすら怪物と戦っていくストーリーなので、外の世界を気にしないのがこのドラマは楽しむポイント。
そして最終2話で急激に話が動き出すのですが。
なにこれ
シーズン2もあるの???
誰か教えといてよ(涙)
話は一応の区切りはついているものの、怪物の謎は解決しておらず、シーズン2匂わせて終わりました…。
いやぁ、シーズン2絶対に見ますけども。
キングダムの時みたいに何年か待ってたのにシーズン2でも完結しないで終わって、またもやお預けくらうとかになったら、さすがに泣いちゃう…
好きな人について語りたい(ネタバレ)
ここからはネタバレを含みます!
視聴済みの方は、よろしければおつきあいください。
いや~
お目当てだったソン・ガンよりも、クールで冷徹なリーダー、イ・ドヒョンよりも、強く心を奪われてしまった登場人物がいるのですが。
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やばい…
かっこいい…
チョン・ジェホン
国語教師で、熱心なキリスト教信者
演じるのはキム・ナムヒさん
1986年5月25日 (35歳)178cm
キャラクターとしてここまで完璧なキャラ、なかなかおらんだろというくらい絶妙な塩梅の人物で。
きのう1日この人のこと考えて過ごしました(たぶん恋)
①まず、初めてエレベーター前でパク・ギュヨン演じるジスと会った時のちょっとキモい感じ。人との距離感のわからないやばそうな雰囲気。
②そんで、なんか危なそうな人だと思わせといて、閉鎖されたマンション内で怪物との闘いが始まったら、日本刀なんか持っちゃって。強いし。勇敢だし。日本刀似合ってるし。
③殺し屋との間に芽生える友情。「ひとりで飲む焼酎は苦い」のアンニュイな表情。低い声も良い。
④穏やかで優しくて実直な人柄に好感を抱きはじめたところで、アルコール中毒だった過去を静かに告白。ジェホン氏の過去になにがあったの?原因と克服した経緯と神の意志について脳内をかけめぐる想像。もうジェホン氏のスピンオフつくってくれませんか?
⑤生真面目でパックリ横分け眼鏡のジェホンに対して、次第に心よせあうようになるジスがピンクの髪にホットパンツっていうアンバランスさ。初めは真逆の人物に思われたふたりが実は似てるっていう。「神の意志ではなく僕の意志」って言うときの表情な。ジェホンさん、闘いに行く前に告白したらあかん。人はそれを「死亡フラグ」と呼ぶ。
⑥突然すぎる別れ。まさか死ぬと思ってなかったからわたしの心臓は一時停止。そして最後の壮絶な闘い方よ。ゴロンと転がり落ちた自分の左手から刀を拾い上げるところまじ痺れる。闘いシーンで普通そんなに泣くことないやんってくらい嗚咽漏らして泣きました。2巡目見てもまた泣けた。推しが死ぬってこういう気持ちなのね。このシーンの音楽の使い方が劇的で非常に良い。泣かせてくる。
チョン・ジェホンを演じたキム・ナムヒさん。
「ミスターサンシャイン」で日本人の森隆史を演じた俳優さんで、過労死で死ぬお医者さん役で「トッケビ」にも出演しています。
そしてびっくりしたのが「恋愛ワードを検索してください」でタミの元彼、スカーレットを二股かけたあの同僚役の役者さんだったっていう。
まったく気づかなかった…!
確かに初登場シーンの気持ち悪さはなんとなく面影があるような?
(面影もなにも本人)
あまりにジェホンが好きすぎて『キム・ナムヒ』で検索に次ぐ検索。
気づけば陽は沈み、あたりは暗くなっていたが、その日はなんとキム・ナムヒさんのお誕生日だということで運命を感じずにいられませんでした(夢見がち)
#SweetHome
— おにぎり🍙삼각김밥 (@kyonbokkun0125) 2021年5月26日
今日の午後はほぼキム・ナムヒ氏について調べることに費やしてしまった。
そしたら今日キム・ナムヒ氏のお誕生日って判明してもう運命としか思えないんだが☺️沼がそこまできてる… pic.twitter.com/ekRCojOfWy
ソン・ガン目当てで見たはずが、視聴後に別の俳優さんを鬼検索。
たまにあるけど、これが韓国ドラマの怖いところですよね。
からめとられて気づけば沼の底。