「旦那がめんどくさい」「嫁がうるさい」
そんなあなたに見てほしいドラマがあります!!!
18歳の姿に戻ってしまった男の人生やり直しドラマ
その時、男はなにを思うのか___
出典:JTBC
作品情報
原題 18어게인 (18アゲイン)
原作はアメリカ映画の「17アゲイン」
2020.9.21~2020.11.10
JTBC
演出・脚本
演出:ハ・ビョンフン『ゴー・バック夫婦』
脚本:キム・ドヨン、アン・ウンビン、チェ・イリュン
キャスト
キム・ハヌル / チョン・ダジョン役
『風が吹く』『空港に行く道』『紳士の品格』
ユン・サンヒョン / ホン・デヨン(現在)役
『お嬢様をお願い!』『僕の妻はスーパーウーマン』『シークレットガーデン』『君の声が聞こえる』『ショッピング王ルイ』
イ・ドヒョン / ホン・デヨン(過去)役
『30だけど17です』『ホテルデルーナ』『Sweet Home~俺と世界の絶望~』『五月の青春』『メランコリア』
あらすじ
2001年、高校生のデヨンはバスケットボールの韓国代表を目指すスター選手。そんなデヨンはダジョンに一目惚れし、二人は交際に発展。だが予期せぬ妊娠により双子を授かることになる。子供のため夢を諦め、2人は生活に追われる。時は流れ、18年後。ダジョン(キム・ハヌル)はアナウンサーの夢を捨てきれず、挑戦した公開採用試験で見事に採用される。一方のデヨン(ユン・サンヒョン)は昔の面影もなく、子どもたちには無視され、職場では解雇され、ついに妻のダジョンからは離婚を要求されてしまう。自暴自棄になったデヨンが学校の体育館でボールを投げていると突然の停電と共に、自分が18年前の姿になっていることに気づく!若さを取り戻したデヨンはウヨン(イ・ドヒョン)として新しい人生を生きることを決めるのだが…。
18アゲイン(原題)|番組詳細|韓流No.1 チャンネル-KNTVより
※Netflix Philippinesの映像です。
現時点でNetflix Japanでは配信されていません(2022.2月現在)
感想
はいッ 出ましたーーー!
名作です!!!
この手の名作がまた見られる日が来るとは思わなかった。
おしゃれな演出もなく台詞もストーリーもベタ展開。
5,6年くらい前の韓国ドラマを思い出させる懐かしいテイストなんだけど、その飾らない雰囲気がなおさら強いメッセージを深く伝えてきます!
パートナーが空気のような存在になっているあなたへ
してもらったことよりも、してもらえなかったことばかり見えてしまうあなたへ
親へ感謝の気持ちを伝えられるギリギリの世代の私たちへ
明日はちょっと夫に優しくできそうな気がする、家庭環境に良い効果をもたらすドラマ(できそうな気はするんだけど)
結婚10年以上すぎたあなたにおすすめドラマです!!!
好き度🍙★★★★★
※ふんわりしたネタバレのある感想です。
ストーリーは今あなたが想像している通りのストーリーなので、この感想を読んだあとに見ても十分楽しめると思います。
出典:JTBC
泣いて笑えるザ・元祖韓国ドラマ
仕事を解雇され子供たちともうまくいかず、妻に離婚を求められ自暴自棄になったデヨンは、ある日突然18年前の姿に若返ってしまう。
新しい人生をやり直そうと決めたデヨンが、以前には見えなかった大切なものを思い出していくヒューマンラブコメディー。
今回はじめましてのキム・ハヌル、昔からなぜか苦手なユン・サンヒョン、そしてイ・ドヒョン。
イ・ドヒョン出演してなかったら絶対見てなかったけど…
本当に見てよかった!!!
つっこみながらも泣いて笑って、見終わったあとには爽やかな達成感を感じられるザ・韓国ドラマ。
同時期に視聴していた「その年、私たちは」とは真逆なタイプのドラマなので余計にベタさが印象に残りましたが、そのベタさまで愛おしい。
往年の韓ドラファンに愛されそうなタイプのドラマで、わかりやすいお笑いシーン、わかりやすいサイダーシーン、そしてわかりやすいお涙シーン(なのに号泣)
笑って、泣いて、「そんなわけねぇ!!!」とつっこみをいれながらあっという間に見終わった感動作です!!!
とにかくこれを言わなきゃ18アゲインの感想なんて語れないっていう、最大のつっこみから言わせてほしい。
ユン・サンヒョンの18年前がイ・ドヒョンなわけがねぇ!!!
顔が!
ちがいすぎる!!!
イ・ドヒョンはシュッとした輪郭だけど、ユン・サンヒョンはふんわりした輪郭。
イ・ドヒョンはつり目だけど、ユン・サンヒョンたれ目だし。
イ・ドヒョンくちびる薄いけど、ユン・サンヒョンは厚め。
お顔の系統ちがいすぎない…???
出典:JTBC
(と思ってたんですけど、このポスター見て混乱してる…え?もしかして似てる???)
全然似てないふたりなのに(似てないことに結論付けた)徐々に同一人物に見えてくるのはひとえにイ・ドヒョンの演技力!!!
若返り直後の頑固な偏屈説教おやじの演技も笑えてかわいらしく(ユン・サンヒョンだったらガチでイラっとしてしまうところ)
我が子と友人として接していくうちに徐々に態度を軟化していく様子や、過去への後悔を含んだまなざしなど、イ・ドヒョンの演技力が光る作品でした。
離婚寸前の妻と鉢合わせるも気づかない妻&ごまかす夫
(気づかないとかありえなさすぎて好き)
出典:JTBC
保護者の表情で娘の隣に座るデヨン
(クイッとあがった口角がかわいい)
出典:JTBC
娘役のノ・ジョンウィちゃんがとてつもなくかわいい。
「その年、私たちは」で見せたカリスマ性はまったく見えない普通の女の子を演じており、その年~では演技力があるのかないのかよくわからなかったというのが正直な感想なのですが、今作では生意気ながらもふつうの女子高生役がナチュラルでかわいかったです。
出典:JTBC
息子役のリョウンくんも爽やか、かつ演技が初々しい。
我が子と友人として過ごし、子供たちの知らなかった一面を知っていくにつれて、これまでの自分の言動を振り返っていくデヨン。
子供たちからもらった幸せだった時間を思い出し、本当の子供たちの姿を見てこなかった後悔と、自分がどれほど大切なものをもらっていたのかを思い出していく。
出典:JTBC
こんなん泣かない親いる?
毎話毎話、ティッシュびしょびしょにしながら見ました。
苦しかった時間も幸せだった時間も、子供がいなかったらもっと自由でいられた気がした瞬間も、きっと親だったら誰しもが感じたことのあるもので。
共感率100%!!!
高校時代にスピード違反(日本でいうところのデキ婚)で結婚した二人が、高卒でろくな収入もないなか子供を育てていく現実の重さにぶちあたるところは、心臓えぐられすぎて心不全。
ドラマに泣いてるのか、自分がワンオペで乳幼児3人育児してた頃の閉塞感を思い出して泣いてるのか、自分でもわからなくなる有様でした。
出典:JTBC
キム・ハヌルの高校時代を演じているハン・ソウンちゃん。
いかにも優等生で男子に人気のありそうな雰囲気が、偶然見つけたハルで漫画内のヒロインだったイ・ナウンちゃんとすごく似ていたので、ずっと同一人物かと思って見てたら全然ちがう子だった…。美男美女でお似合い。
真面目で誠実、人気者の優等生タイプのふたりが学生妊娠なのがちょっと違和感ありましたが…
まぁ…100%の避妊はないですからね…
娘を巡る恋のバトルに(別の方面から)参戦したり
出典:JTBC
好意をもっていると娘にも勘違いされたり
出典:JTBC
お決まりの展開ながらおもしろく
そしてイ・ドヒョンがかわいい(結局それ)
子供たちの同級生役で出演のファン・インヨプ(女神降臨)が、若い頃のキム・ウビンにすごく雰囲気似てる~と思ったら、キャラ的にも「相続者たち」のキム・ウビンだった。
出典:JTBC
若返ってから偽の父親になってくれるデヨンの友人役にキム・ガンヒョンさん。
ただ愛する仲でもそうでしたが、独特の雰囲気があって好きな俳優さん。
若デヨン(イ・ドヒョン)と暴言の限りを尽くして喧嘩するシーン好き。
出典:JTBC
ダジョンの友人役のいとうあさこさん。
ではなく、イ・ミドさん。
こういう友だちほしい。
出典:JTBC
ダジョンに好意をもつ野球選手イェ・ジフン役にウィ・ハジュンが出演しています。ウィ・ハジュンのロマンス演技初めて見たけどドキドキした…
出典:JTBC
その他、こんな役させたら最高に上手なイ・ギウや韓国ドラマ界の母キム・ミギョンさん、悪徳上司の定番アン・ネサン氏などが出演しています。
心当たりがありすぎて
このドラマの素晴らしいところは、一定の視聴層にとって
「これは私のドラマだ」と思わせるところ。
30代後半~40代の既婚者は誰もが、わかる…と160回はつぶやくことになるでしょう(1話10回×16話の計算)
出典:JTBC
どんな夫婦にもきっとあると思う。
「なんでこの人と結婚しちゃったんだろう」と思う瞬間。
(私は年平均360回は思ってる)
私は女なので、ダジョンの気持ちがわかりすぎて。
わかりすぎて泣きすぎて、目が溶けました。
「必要な時にいつも側にいてくれなかった」という言葉、私も言ったことある。
してもらえなかったことばかり見てしまうダジョンの気持ちも、デヨンだって辛かったと気づいても素直になれないのも、思い返せば側にいてくれた時もたくさんあったことも。
ぜんぶぜんぶ共感の嵐!
涙の滝!!!
すれ違うきっかけは些細なことで。
相手を気遣って自分ひとりで抱え込んでしまったり
こんなに辛いのに相手は理解していないと感じたり
自分は正直な姿を見せていないくせに、相手に理解してほしいと願っては、理解してくれない相手に失望して。
めちゃくちゃ心当たりがある…
「夫婦だって言葉にして伝えないと分かり合えない」というストレートなメッセージに、わかる…わかる…わかるよ…と160回以上つぶやいたと思う。
出典:JTBC
思い返してみると、愚痴を言い合ったり、励まし合ったり、子供の成長を一緒に喜んだ日が確かにあった。
『後悔だと思うとそこで終わりだけど、学んだと思ったらまた始められる』
「今あなたの隣にいる配偶者とたくさん話をして」というメッセージ。
これ一歩間違えればかなり説教くさくなる可能性もあったと思うけど、嫌みなく心に届いたのはドラマ全体から感じる実直さのおかげかなと。
(実直さをベタさと置き換えることもできる)
18アゲイン見てから1週間くらいは夫に優しくできたし、意識して夫とおしゃべりしたし、帰宅した夫の分の夕飯温めてあげたりしました。
問題は続かないことですね☆
私も優しくされたいので、夫にも18アゲイン見せようと思う。
イ・ドヒョンの実力
公式HPを見ると出演者の名前がキム・ハヌル、ユン・サンヒョン、イ・ドヒョンの順になっていますが。
視聴した感想では
主演は完全にイ・ドヒョンのように感じました。
出演時間の長さや役柄の重要性はもちろん、青年期のホン・デヨンと若返ってしまったホン・デヨンの演じ分け、笑えるシーンとシリアスなシーンの演じ分け、そしてカッコよさとかわいさの演じ分け(これは演じ分けではなくて彼の魅力そのもの)が完璧。
今作で2021年百想芸術大賞新人賞を受賞したのも納得です。
イ・ドヒョンのファン目線でいうと、これでもかとドヒョンのかっこよさを見せつけてくるバスケのプレイシーン。(高校までバスケットの経験あり)
さらにギター演奏シーンもあって、本作品のターゲット層とはきっとちがうであろう若い世代のイ・ドヒョンファンも楽しめるかと思います。
出典:JTBC
ただ、おばちゃん、心配になった。
デヨンとダギョンのラブラインをドヒョンファンの若い子たちがどんな風に受け止めたのか(余計なお世話ですが)
年齢差が…ね…
中身はおじさんユン・サンヒョンであり、ダジョン役のキム・ハヌルさんがとてもお綺麗ということもあり、私個人的にはまったく違和感を感じなかったのですが
出典:JTBC
それは私がダジョン世代だからなのかも、と思ったり。
かつて「魔女の恋愛」というドラマで、パク・ソジュンとオム・ジョンファさんの年の差カップルに「お…おう…これは見ていられない…」(と言いながらも最後まで見た)過去を思い出しました。
出典:tvN
(ひさしぶりに見てもやっぱりこのカップルは厳しいものがある…)
パク・ソジュンとオム・ジョンファは17歳差。
今回、偶然にもイ・ドヒョンとキム・ハヌルも17歳差。
キム・ハヌル
1978年2月21日(43歳)167cm
ユン・サンヒョン
1973年9月21日(48歳)181cm
イ・ドヒョン
1995年4月11日(26歳)182cm
違和感を感じなかったのは私が年を取ったからなのか。
若い世代の意見まとめた統計がほしいところです。
出典:JTBC
ユン・サンヒョンどうがんばっても36歳には見えないけど、キム・ハヌルとのバランス的には問題なかったから許す。
イ・ドヒョン演じる若返ったホン・デヨンが、重要なポイントだけユン・サンヒョンの姿に変わるため、イ・ドヒョンとユン・サンヒョンの衣装が同じなのが、ある種の公開処刑でせつなかった。
ユン・サンヒョンだってじゅうぶんカッコイイんだけど。
(かつて韓国のキムタクとか言われてたのが懐かしい)
同じ衣装だと、はっきりはわかってしまう。
シンプルなシャツスタイルとかだとなおのこと。
ダジョン世代の私もイ・ドヒョンの方に心惹かれてしまいました。
サンヒョンオッパ、ごめんなさい。
最後に
笑って、泣いての感動作。
感想の初めに「5,6年前の雰囲気」と書きましたが、若返ってしまった理由をごちゃごちゃと説明しないあたり、やはり「今のドラマ」だと思いました。
重要なメッセージがぼけないように。
対象にしている視聴層も明確。
そして、私事ですが、今回初めて韓国ドラマを初めから終わりまで字幕なしで見た記念すべき作品になりました!
初めはまだまだ字幕なしでは無理かと思ったけど、ジャンルものじゃないのでなんとかイケた気がする…イケたことにします!!!
一応英語字幕を表示させておいて、聞き取れなかった箇所は英語字幕を参考に”share”→공유(コンユ)って言ってるんだなという具合に、聞き直しながら見ていました。
中級レベルでも聞き取りしやすい日常的な会話が多く、ストーリーもシンプルなので、韓国語勉強中の方のNO字幕トライ作品ピッタリだと思います。
最後はドラマの感想じゃなくて韓国語学習ブログみたいになっちゃったけど(笑)
結婚生活10年以上の方に超絶おすすめ作品です!
ぜひ配偶者の方と一緒に見てください!
(一緒にドラマ見るほど仲が良かったらこのドラマ見なくても)