景福宮に行きたい

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삼각김밥은 경복궁에 가고싶다

韓国ドラマ「夫婦の世界」感想 こっちが本当のクズ

「私を取り巻くすべてが完璧だった」
優しい夫と息子、家、社会的地位、すべてを手に入れ幸せに暮らしていた女医は1本の髪の毛から夫の裏切りに気づいた___

韓国ケーブルドラマ史上歴代最高視聴率1位を獲得した大ヒット作

見終わったあとには、フルマラソンを全速力で駆け抜けたかのような疲労感が残ります!


既婚者の方はぜひご夫婦そろってごらんください(怖)



出典:JTBC

作品情報

原題 부부의세계(夫婦の世界)
2020.3.27~2020.5.16
JTBC
イギリスBBCドラマ「女医フォスター 夫の情事、私の決断」が原作

演出・脚本

演出:モ・ワンジ
脚本:カン・ウンキョン

キャスト

キム・ヒエ / チ・ソヌ役
『華麗なる2人』『ミセスコップ』『密会』

パク・ヘジュン / イ・テオ役
『マイ・ディア・ミスター』『ミセン~未生~』『アスダル年代記

ハン・ソヒ / ヨ・ダギョン役
わかっていても』『アビス』『100日の郎君様』『マイネーム 偽りと復讐』『サウンドトラック#1

あらすじ

夫の故郷で富と名誉を手に入れ、愛する夫と息子に囲まれた幸福な日々を送る美貌の女医チ・ソヌ(キム・ヒエ)。そんなある日、出張から帰った夫イ・テオ(パク・へジュン)のポケットから女物のリップが見つかる。そして、その翌日はテオのマフラーに茶色の長い髪が。テオに女の影を感じたソヌは、浮気相手がいるのではと疑心暗鬼になり始める。ソヌの疑い通り、テオは若いピラティスインストラクターのヨ・ダギョン(ハン・ソヒ)と浮気を重ねており、しかもそのことはソヌ以外の周囲の人間には周知の事実となっていた。動揺するソヌの前に浮気相手のダギョンが診療を受けにやって来る。検査の結果、ダギョンは妊娠していた。夫の裏切りを知ったソヌの行動はやがてエスカレートし、壮絶な復讐計画が始まる。
衛星劇場HPより引用

youtu.be





感想

疲れた

めちゃくちゃエネルギー消耗しました…

フルマラソンを全速力で走ったあとのような疲労感。

恐ろしく展開がはやく1話からアクセル全開!5話には(これ最終回ですか?!)な盛り上がりに困惑。「全16話なのにペース配分おかしくないですか?」とスピード展開についていくのに必死になり、ボロボロになりながらゴールしたドラマでした。


好き度🍙★★★☆☆

※この感想にはネタバレが含まれています。

疲れた①クズすぎる

「夫婦の世界」の感想はこれに尽きると思いますが。

夫のテオが

トップ・オブ・クズ☆

クズの限界に挑戦しています!!!


出典:JTBC

回を追うごとにクズさを増していくテオにホルモンバランスがかなり乱されました。

ドラマの中の人物にこんなにイライラしたのは知ってるワイフのチソン以来ですが、チソンなど足元にも及ばないクズ。(正確にはチソンではなくてチソンが演じている役ですが!)

はじめは私もテオにやや同情的でした。

「私を取り巻くすべてが完璧だった」と、テオがぐしゃぐしゃにしたクローゼットのパンツをきれいに並べ直す妻(これは息苦しい)

そんな几帳面で完璧主義な妻に疲れて不倫をしたのかな…と思いきや

ふたを開けてみると
「こいつは理由なんかなくてもヤるな」っていう

シンプルなクズ


出典:JTBC

「女がいるのね?」と図星をつかれて逆ギレするクズ。

ダギョンの両親の前で不倫&妊娠を暴露され、ダギョンにむかって(口をひらくな。黙ってろ。内緒にしていて、と)首をふるクズ。

反撃に出た妻に「おまえやりすぎだろ」「こんなにキツイ女だったとは」とかなんとか、寝言は寝て言いましょうなクズ。

パクヘジュンさん、よくこの役引き受けましたね?

ミセンの課長、マイディアミスターの僧侶、アスダル年代記のムベクなど冷静沈着かつ誠実な役のイメージが強いですが、そのイメージをすべて脱ぎ捨てるクズ界のレジェンド、イ・テオを演じたパク・ヘジュンさん、本当にお疲れさまでした。

疲れた② 感情移入できる人物ゼロ

不倫男はもちろんですが、そのほかの登場人物誰にも共感できないこのドラマ。(一番の被害者、息子を除いて)

いちばん感情移入できそうなサレ妻チ・ソヌでさえ共感できないっていうか。

反撃の仕方もファッションもかっこいいんだけど

なんか疲れる


出典:JTBC

完璧主義すぎて疲れる。虚栄心が強くて疲れる。

表面的な人間関係や利己主義な言動など、とにかく疲れる。

イ・テオが腹立つ!ってところ以外共感できる部分がなくて。

「怒らせてはいけない女を怒らせた」というのがこのドラマのおもしろ味ではあるのですが、常に心にマグマを抱えた完璧主義の女というのは見ていてなかなか疲れました。


夫の不倫を手伝ってた友人と、なぜまた友だち付き合いできるのかも意味が分からず、きっとドライな性格なんだ…と自分を納得させながら視聴するも、友人再び裏切るw


出典:JTBC

テオの計略にに乗っかってソヌを副院長の座から引きずり降ろし、自分が後釜につこうとする友人の産婦人科医。

彼女は彼女で「夫婦」にはなれなかった(ならなかった)女の生きづらさを表現する役割を担っていて。女ひとりで生きていくのに必死なんだな、すんごく性格悪いけど。

思えば「夫婦の世界」は女の闘いのドラマでした。

夫の裏切りを知った妻、独身女であるがために社会的に認めらない女、DV彼氏から離れられない女、浮気を繰り返す夫を諦めきれない妻…

女たちがアリ地獄から抜け出そうともがいてもがいて、もがきながら穴の中に吸い込まれていくのを見ているかのような、なんとも後味の悪いドラマ。

唯一の「良い人」だったチ・ソヌに思いを寄せる心療内科医キム先生の報われなさは切なかったですね。息子はママがもったいないと言っていたけど、私はキム先生がもったいないと思った。


出典:JTBC

演じるイ・ムセンさん、「サバイバー60日間の大統領」での北朝鮮出身の報道官役も印象に残っていますが、「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」や「ある春の夜に」で悪役を演じているのがあまり印象に残っていないことを考えると、イ・ムセンさんは良い人の役が似合うのだと思います(結論が雑)




疲れた③クズコレクター☆ハン・ソヒ

イ・テオの不倫相手ヨ・ダギョンを演じたハン・ソヒの演技がめちゃくちゃ光ってて、前から嫌いではなかったけれど今作で大好きになってしまいました…!

キム・ヒエの鬼気迫る演技を相手に、まったく負けてない素晴らしい演技!


出典:JTBC

イ・テオの愛人としての登場した「若い女」から「略奪女」になり「奥様」になっていく変化や、テオへの感情の上がり下がりの表現がすばらしく。

私のヨ・ダギョンへの感情も「むかつく」「かわいそう」「むかつく」「やめとけ」「まじか」「かわいそう」「よく決断した」とジェットコースターのように乱高下しました。



思慮分別のない無礼な若い不倫女として、存分に視聴者の怒りを買い(明るい茶髪と体のラインが出る服であばずれ感を演出)


出典:JTBC


「おまえも遊ばれてるぞ!やめとけ…!」と心配させ(テオの卑怯さを視聴者に紹介)



出典:JTBC


修羅場で「ザマーミロ」と「かわいそ…」のWの感情を持たせて(ここ最終回じゃね?となった5話)



出典:JTBC


成功した奥様として帰還したらむかつきレベルが倍になっていて(奥様らしい髪色にチェンジ)



出典:JTBC


テオへの不信感を募らせていく不安定さは繊細に(はやく別れなさい)



出典:JTBC



「正直に打ち明けてくれてありがとう」には全力の「正気に戻れ!」がでました。(かわいそう…元愛人の末路とはわかっていても…)



出典:JTBC



それにしてもハン・ソヒはクズコレクターなんですか?

「わかっていても」でパク・ジェウォンにひっかかり

「夫婦の世界」でイ・テオにひっかかり

「わかっていても」のパク・ジェウォンはそれほどクズでもなかったですが、「夫婦の世界」のイ・テオは本物のクズ野郎(^^)/

kyonbokkun-onigiri.com

「わかっていても」の感想で書いた私の思うクズの定義=「君だけを愛してる」と言いながら外ではいろんな女に手を出している男が完全に「夫婦の世界」のイ・テオのことだったので、あまりのクズコレクターぶりにソヒやー!しっかりしてー!となりました…

(実際のハン・ソヒちゃんはすごい男を見る目がありそうな気がしますが!)


最後に

すんごくすんごくおもしろかったんだけど、もう見ることはないでしょう…
1回見たらお腹いっぱいになりました。

サスペンスなのかラブストーリーなのか、ドラマのジャンルがわかりかねて、とりあえずホラーに分類してみました(笑)

視聴済みの皆さん、このドラマのジャンルはなんだと思いましたか?