景福宮に行きたい

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삼각김밥은 경복궁에 가고싶다

韓国ドラマ「アビス」感想  辛口です

不思議な力で生き返ったミンとセヨン

しかし生まれ変わった姿は生前と似ても似つかぬ別人の姿だった___


出典:tvN

作品情報

原題 어비스(アビス/オビス)
2019.5.6~6.25
tvN
Studio Dragon

演出・脚本

演出:ユ・ジェウォン
脚本:ムン・スヨン

キャスト

パク・ボヨン / コ・セヨン役
私のオオカミ少年』『君の結婚式』『ああ私の幽霊様』『力の強い女 ト・ボンスン』『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』

アン・ヒョソプ / チャ・ミン役
30だけど17です』『浪漫ドクターキム・サブ2』『ホンチョンギ』『社内お見合い

クォン・スヒョン / イ・シオン / ソン・サンウン / ハン・ソヒ

あらすじ

不幸な死から生き返ったミンとセヨンに与えられたのは、生前とは似ても似つかぬ別人の姿。謎の答えを追い求める2人の背後に、冷酷な殺人鬼の魔の手が迫る。
Netflixより引用

youtu.be




感想

ごめんなさいいぃぃ~
また辛口のレビューを書いてしまいます。

本当につまらなかった!!!

おもしろくなるはず…と信じて最後まで見た時間を返してほしい。

「自分とは合わない」と感じるドラマはたくさんあるけれど、これほどシンプルにつまらないドラマを完走してしまったのは久しぶり。

元からファンタジーが苦手なこともありますが、ここまで酷評したくなるのはシーシュポス以来。スタジオドラゴン制作ドラマの中にも不作はあるよな~ということをあらためて実感しました。

アビスが好きな人は読まない方が良いかも。辛口レビューです。

好き度🍙★★☆☆☆

※視聴済みの方向けレビューです。

平坦すぎるストーリー

さて、何から書こうか。

社内お見合い視聴後、アン・ヒョソプ祭りを開催。ずっと気になっていたアビスから見ることにしました。

【結論】好きな俳優さんが出演していても、脚本や作品の完成度によって全然ハマれない。

アン・ヒョソプ、パク・ボヨン、ハン・ソヒ、クォン・スヒョンと、私の大好きな俳優さんがたくさん出演しているのに、ここまでハマれないのは、逆に衝撃的でした。

まず、第一にストーリーがあまりに平坦すぎた。

アビスという不思議な球体の力によって別人の姿に生まれ変わったミン(アン・ヒョソプ)とセヨン(パク・ボヨン)。セヨンを殺した犯人を探す中、連続殺人犯を追うことになるというのがメインストーリーなのですが。

これがまあ、お話の流れに起伏もなければ伏線もなくてあまりに単調。

どう考えても初めから怪しすぎるセヨンの同僚ソ・ジウク検事(クォン・スヒョン)そして、どう考えても犯人な優秀な外科医オ・ヨンチョル。

結論から言うと、このふたりが犯人なわけですが、最初から最後までこのふたりと追いかけっこしてるだけのストーリー、さすがに飽きた。(正確に言うと前半はオ・ヨンチョル、後半がソ検事との追いかけっこ)

ミステリーでよくある「伏線が回収されていない」という状態って、伏線が張られてはじめて回収できるのであって、回収するものがないとこんなにつるんとした物語になるのだなと学びを得ました。

意外な展開で言えば、オ・ヨンチョルとソ検事、ハン・ソヒ演じるヒジンの3人の関係だけど、この3人の過去を掘り下げることもなく、回想シーンも単調なのでストーリーがあまりに薄っぺらで。

確かにストーリーに起伏も伏線もないドラマもあるにはあるけど、アビスのようなファンタジーやミステリーのジャンルでそれがないのは致命的。

また、そういったドラマは繊細な人物描写で感情移入させたり、台詞の言い回しが独特でおもしろみがあったり、なにかしらの特徴があるものだけど、アビスにはそれすらないので。俳優さんたちのかわいさ、カッコ良さしか見るとことない辛み。

いや、ちょっと待て。アビスには死んだ人を生き返らせる謎のドラゴンボール「アビス」という飛び道具があるはず。アビスの力が意外な展開をよんで超絶おもしろくなるはず…!

と期待して見続けるも、そのまま最終回へ。

なぜアビスをちょっと不思議な力のあるただの球体にしてしまったのか。アビスをもっと上手に使ったらもっとおもしろいストーリーになったと思うのに。

ご都合主義すぎる設定

そもそも、タイトル「アビス」なのに、ドラマ内のアビスの存在感が超絶薄い。

そして、アビスの設定がご都合主義すぎる。

「魂の姿で生き返る」のがアビスの原則のはずが、別人になったのはミンとセヨンふたりだけなんですよ。

オ・ヨンチョルに殺害されアビスで生き返り、性別まで変わった人がいたけど、ストーリーに関係する主要人物で顔が変わったのは主人公ふたりだけというとっても都合のよい展開。

オ・ヨンチョル ⇒ 老ける
ハン・ソヒ ⇒ そばかすと薄眉(すぐ治る)
クォン・スヒョン ⇒ 火傷

(そうだよね…みんな顔が変わったら誰が誰だかわからなくなるよね…)とは思いつつも、さすがに設定が崩れすぎではないですか。

こうなると「魂の姿」とは一体何なのか。
ミンとセヨンの魂だけがなんか特殊技能があったのかという気になってくる。


では「アビス」とは何なのか。
ソ・イングクとチョン・ソミンの「空から降る一億の星」カプが持ってきた球体という情報しかないところからのスタートで。

ストーリー展開に応じて、その時その時に「持ち主以外は使えない」「持ち主が死ぬと次に生き返った者が持ち主になる」「使い切ると持ち主は死ぬ」などその設定を発表していくという後出し方式。

いいこと思いついた!とばかりにアビスの秘密が明らかになる草展開のたびに(宇宙語で書かれた説明書には最初から書いてるんだ…読めない私たちが悪いんだ…)と自分に言い聞かせることで納得させました。

それでも最後の「使い切ると死ぬ」は、さすがに白目にならざるを得ず。
「セヨンのためにアビスを使いミンは死ぬが、アビスの不思議なちからにより生き返る」とその後の展開が即予想できた。
まあ予想どりになるよね…ってか 
なんで生き返ったのかいまだによくわかりません!!!


アビスの基本情報以外でも、ご都合主義的な展開が多すぎる。

魂の姿で生き返ったはずのセヨンの顔が、仲の悪い先輩イ・ミドの顔と同じなのも「魂の姿」とはいったいなんじゃ?だし。生まれ変わった自分の顔見てセヨンがそのことにすぐに気づかないのも謎。さらにはイ・ミドの方も整形してまったく違う顔になってるというウルトラご都合展開。

アビスという球体がファンタジーなんだから、他はリアリティのある展開にしてほしい。もはやなんでもあり☆

セヨンはイ・ミドと合意の上でミドの身分を使って動きまわり大暴れするが、ミドがなぜそこまでしてあげる理由もよくわからない。

そして、最終的にミドとセヨンは一緒に開業するわけですが、死んだことになっているはずのセヨンがどうやって事務所をひらいたのかというのもよくわからず。

とにかく、なにもかもスッキリしないまま、死んだミンはなぜか生き返りセヨンの元へ帰ってきました(めでたしめでたし)

中途半端なラブ

ストーリーが気に入らない時はラブラインだけを楽しみに見るというのもひとつの手ですが、これがまたびっくりするくらいトキメかないので、私…もう見るところない…ってところまで追い詰められました。


出典:tvN

かっこよすぎるアン・ヒョソプとかわいすぎるパク・ボヨン。このふたりキャスティングしといて、ここまでときめかないの、逆にすごい。

(ヒョソプとボヨンちゃんは悪くないです)

ロマンスの1番楽しい部分って、両想いになる前のお互いの気持ちが徐々に近づいていくところなんですよ。

「サムが1番楽しい」という言葉がありますが(サムとは付き合う前のいい感じ雰囲気の時期)アビスカップルはそもそもサムがほぼないのが大きな欠陥。

連続殺人犯を追いかけながら、まだサムとも言えない友人に毛がはえたくらいの関係から、突然

セヨン『キスしていい?』


出典:tvN

NOサムからの助走なしで突然のキッス!!!

元ブサイクだったミノを小馬鹿にしていたツンから急展開のデレ!!!

セヨンの方は初めてミンの新しい顔を見た時からアン・ヒョソプの顔を気に入っていたし、セヨンがミンを熱く見つめる視線や、ボディタッチ作戦でセヨンの気持ちはわかってはいたけど。

出典:tvN

一方、ミンのセヨンへの気持ちの動きが微妙に曖昧で。
結果的にまとめると『本当はセヨンが好きだったけど、セヨンは無理ゲーだったのでハン・ソヒにした。でもやっぱいセヨンが好き。顔はパク・ボヨンの顔でOK』ってことですか。アハ☆言葉にすると激萎え!


そもそも生まれ変わったセヨンがミンの顔についてとやかく言ったり、顔のレベルがどうのと言い続けているのが地味にストレス。脚本や設定、台詞の随所にルッキズム(外見至上主義)が感じられて、まぁ気分の良くないお話でした。

それならそれで素直に「ミンの新しい顔が好き」ってことでいいのに「本当は顔が変わる前から好きだったのに、あんたが簡単に諦めるから…」とか言い出して、高飛車かつ素直じゃない女、コ・セヨン。
ボヨンちゃんの愛らしさがなかったら目も当てられない人格でした…

っていうか、パク・ボヨンほどキュートな女の子つかまえて「平凡な顔の女」とか意味がわかんないっす。パク・ボヨンが平凡な顔だったら、私はなんですか?道ばたに転がってる石ころですか?

その他にも「こんなさむい台詞…ヒョソプがかわいそう」「ラブシーンの台詞や演出がダサくて泣けた…」「ベッドで”もう我慢できない…”のあと服着てたけど、したの?してないの?」など言いたいことは山ほどありますが、きりがないで心の河原で石を積んで成仏させることにします。


イケメン見てちょっと心落ち着けようか。


出典:tvN

この男前が見られるので、アン・ヒョソプ好きにとっては一見の価値がもしかしたらあるかも。



アビスを見てひとつ収穫があったと思うのは、クォン・スヒョンとイ・シオンの共演が見れたこと!

クォン・スヒョンのインスタにあふれるシオン兄さんへの気持ち♡

シオンの結婚式はもちろん、シオンとのペアルックなど、スヒョンの「兄さん大好き♡」があふれているので、ぜひクォン・スヒョンのインスタさかのぼって見てみてください。かわいくて♡♡♡