韓国で700万人を動員した大ヒット作
2012年公開の映画「私のオオカミ少年」
童話のような物語に若ジュンギと若ボヨンの演技が初々しく光ります
出典:늑대소년
作品情報
原題 늑대소년(狼少年)
2012.10.31公開
125分
演出・脚本
チョ・ソンヒ監督
『探偵ホン・ギルドン 消えた村』『スペース・スウィーパーズ』
第49回百想芸術大賞で新人監督賞を受賞
キャスト
ソン・ジュンギ
『トキメキ☆成均館スキャンダル』『根の深い木』『優しい男』『太陽の末裔』『ヴィンチェンツォ』
パク・ボヨン
『ああ私の幽霊様』『君の結婚式』『力の強い女 ト・ボンスン』『アビス』『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』
ユ・ヨンソク、チャン・ヨンナム他
あらすじと感想をネタバレなしで
韓国で700万人を動員した大ヒット作
2012年公開の映画「私のオオカミ少年」
見たくて見たくて見たくて、かつてあらゆる配信サービスを調べたり、行きつけのTUTAYAさんに通えど在庫なく、もう見れないだろうと諦めていた作品。
いつのまにかコッソリとAmazonPrimeで配信されていて、それに気づいた2021年末は歓喜に湧きました!!!
年を越してさっそく観てきましたので、あらすじをまじえながら感想を書いていきたいと思います。ネタバレありませんので未見の方もどうぞ。
好き度🍙★★★☆☆
出典:늑대소년
物語はパク・ボヨン演じるスニ一家が静かな田舎の村に引っ越してきたところからはじまります。スニの病気療養のために引っ越ししてきた一家でしたが、スニは病気のために周囲に心を開こうとしません。
ある日、スニは庭で闇の中に身をひそめる謎の少年(ソン・ジュンギ)を見つけます。
出典:늑대소년
人間とは思えないような行動を取り、言葉も話さず、まるでオオカミのような目つきで人間を警戒する少年。
オオカミ少年はチョルスと名付けられ、成り行きで一家と生活を共にすることとなります。
チョルスのことを疎ましく思いながらもどこか気になるスニは、チョルスに「人間らしい生き方」をひとつひとつ教えてきます。待つこと、ごはんの食べ方、靴の履き方…
出典:늑대소년
生まれて初めて自分に手を差し伸べてくれたスニに静かに愛情を感じ始めるチョルスと、徐々に明るさを取り戻してくスニ。
しかしある晩、スニに想いをよせる大家の息子ジテ(ユ・ヨンソク)が、嫌がるスニに執拗に迫る様子を目撃したチョルスは豹変し____
10年前の作品ということもあり、やはり演出やキャラクター設定に古さを感じずにはいられませんでしたが、ノスタルジックで童話的な雰囲気と主演おふたりの初々しい演技で、穏やかな気持ちで見られる作品でした。
見どころはやはりオオカミ少年ソン・ジュンギの演技!
出典:늑대소년
”オオカミ”が少しずつ”人間”になっていく様子の演じ分けはさすがソン・ジュンギ。オオカミ少年が食べ物に飛びつく様子は本当の動物みたいでドキッとしました。あの動きはかなり研究したと思う。
2時間のあいだソン・ジュンギが話す言葉はほぼなく、表情で感情表現することも少ないのですが、瞳の演技がすごい!!
制御不能な野生動物から人間になったソン・ジュンギチョルスを見てくれ。
出典:늑대소년
The・純・粋
瞳がキラキラしてる。
無条件に飼い主を信じているような眼差しがオオカミ少年だった面影を残していて。
そして上の写真とほとんど変わらない表情なのに、伝わってくる感情はほぼ正反対なこちらのチョルス。
出典:늑대소년
演技力がやばすぎる。
(好きになればなるほど語彙力失っていくタイプのポンコツブロガー)
2012年というと「成均館スキャンダル」の後の「優しい男」とほぼ同時期。俳優キャリアの初期の作品と言っていいと思いますが、このころから素晴らしい実力…!
そして同じく主演のパク・ボヨンもイ・ジョンソクとの共演作「僕らの青春白書」以前の作品なので、顔が知られ始めたころに出演した作品です。
出典:늑대소년
しかし、パク・ボヨンが今と変わっていなすぎてすごいですね。
日本でいうと、永作博美とか安達祐実みたいな感じ。
永遠にかわいい!
永遠に大好き♡♡♡
出典:늑대소년
オオカミ少年チョルスがスニに懐いていくのと同時に、スニもチョルスとの交流を通して徐々に心を開きはじめるのですが。
少年少女の雰囲気を残したソン・ジュンギとパク・ボヨンがボールを追いかける姿を見るだけで、頬がゆるむ…
(AmazonPrime様、本当に配信ありがとうございます)
出典:늑대소년
うちの庭にも野生化したソン・ジュンギいないかな。
そもそもうち庭なかったわ。
ネット上の「私のオオカミ少年」の紹介文の多くは「純粋なラブロマンス」「切ない恋心が芽生え始める」などと紹介されているのですが、チョルスのスニへの感情は恋というよりも、卵からかえったヒナが初めて見たモノを親だと思うのに近い気がしました。
「恋…かな?」と思わせる表情もあったけど、そこはどういった種類の愛情かはっきりさせない感じが良かったと思います。
出演ふたりも豪華だが、脇役も超豪華な布陣。
「サイコだけど大丈夫」などのチャン・ヨンナムがスニの母親役で出演しており(この方も今と変わらない)
出典:늑대소년
驚いたのが、「神と共に」「無垢なる証人」で子役から演技派女優へと成長した姿を見せたキム・ヒャンギがスニの妹役で出演しており、いい味出してます。(キム・ヒャンギはさすがに今より幼くて可愛らしい)
出典:늑대소년
そして、スニに好意をよせる大家の息子を演じているのがユ・ヨンソク!!!
このユ・ヨンソク演じる男が典型的悪役クズ野郎なのですが。
ユ・ヨンソクが今後悪役を演じることがあったとしても、こんな役は絶対にやらないだろうというやっすい悪役w
出典:늑대소년
ちなみに本作品は「応答せよ1994」の前年、「建築学概論」と同年の作品のなのでユ・ヨンソクにとってもブレイク前の作品。
出演者全員が今も第一線で活躍する俳優さんたちばかりで、制作スタッフのお目の高さや交渉力がすばらしすぎる…
監督は『スペース・スウィーパーズ』のチョ・ソンヒ監督。
ソン・ジュンギが監督からスペース・スウィーパーズ出演を打診された際、オオカミ少年でのご縁から二つ返事で出演を快諾したという逸話がジュンギの人柄を表していて素敵です。
私の中の幻の作品「私のオオカミ少年」
2022年1月現在AmazonPrimeで見られます。
未視聴の方は野生動物なソン・ジュンギをぜひ見てみてください!