トッケビの死神サニーカップルの再共演
イ・ドンウク×ユ・インナ
新たな魅力を発見できる優しくかわいい癒し系ラブコメディ
出典:tvN
作品情報
原題 진심이 닿다(真心が届く)
2019.02.06. ~ 2019.03.28.
tvN
演出・脚本
演出:パク・ジュンファ『この恋は初めてだから』『キム秘書はいったいなぜ』
脚本:イ・ミョンスク『オレのことスキでしょ。』『ザ・ウイルス』
チェ・ボリム『キム秘書はいったなぜ』『九尾の狐とキケンな同居』
キャスト
イ・ドンウク / クォン・ジョンロク役
『トッケビ』『九尾狐伝』『他人は地獄だ』『ライフ』
ユ・インナ / オ・ユンソ(オ・ジンシム)役
『最高の愛』『イニョン王妃の男』『星から来たあなた』『トッケビ』
イ・サンウ / ソン・ソンユン /オ・ジョンセ/シム・ヒョンタク
あらすじ
スキャンダルに巻き込まれ2年間も芸能界を干されている女優オ・ユンソ。引退危機に立たされている彼女は、新ドラマのキャスティングの条件として役作りのために法律事務所へ偽装就職をすることに!
法律事務所“オルウェイズ”にやって来たユンソが秘書としてサポートすることになったのが、オルウェイズのNo.1弁護士であるクォン・ジョンロク。弁護士としては最高の腕を持っているが、他人に関心を持たず不器用な性格。仕事をしに来たとは思えない女優感丸出しの服装のユンソを見てあきれるが…。
番組紹介|韓ドラ☆ 真心が届く|BSテレ東より
感想
好き度🍙★★★☆☆
トッケビの死神サニーカップルの再共演で話題になった「真心が届く」
スキャンダルで落ち目の女優ジンシム(ユ・インナ)がとある事情で法律事務所で働くことになる。事務所の気難しい弁護士(イ・ドンウク)の秘書として働くことになったジンシムだが、そりが合わないふたりは初めは衝突し合うがお互いを知るにつれて気持ちが変わっていく___
というド定番設定のラブコメディ。
正直、見る前はアンチ派だったのですが、Netflixで配信開始にされたのでなんとなく見てみたら
癒された~♡
(ちょろい)
今回は、なぜ私が「真心が届く」アンチ派だったのか、アンチをやめた理由と合わせて書いていきますので、よろしければお付き合いください。
※ふんわりしたネタバレのある内容になっています。
死神サニーカップルの復活はありかなしか
トッケビの死神サニーカップルの再共演として大きな話題となった今作品。
まず第一に、私は「リベンジキャスティング」があまり好きではありません。
例えば①
「美男〈イケメン〉ですね」で結ばれなかったパク・シネとジョン・ヨンファが再共演した「オレのことスキでしょ。」
例えば②
「キルミーヒールミー」で結ばれなったパク・ソジュンとファン・ジョンウムが共演した「彼女はキレイだった」
など。
私がリベンジキャスティングが苦手な理由は、作品を見る前から前作の先入観が入ってしまい、まっさらな気持ちで作品を楽しめない気がするから。
(しかし最終的には「彼女はキレイだった」も大好きな作品のひとつになっているので問題は作品に完全没入する前の初めだけなんですが)
というわけで今回も死神サニーの再共演はあまり歓迎していなかったのですが、実際見てみると
癒された~(2回目)
イ・ドンウクは死神ではなくちゃんと堅物弁護士だったし、ユ・インナはちゃんと女優でした。
出典:tvN
特にユ・インナ演じるジンシムのキャラクターがサニーと180度ちがい、ふたりの醸し出す空気感もトッケビの時とは違うものになっていたので、リベンジキャスティングであることは2話に突入する頃には忘れていました(ちょろすぎ)
ユ・インナは気の強いキャラクターやサニーのようにかっこいい役柄が多かったので、今作のようにかわいくてちょっと天然でピンクピンクした役は新しいイメージ。
とにかくかわいいユ・インナ(安村みたいに言ってみる)新鮮で良かったです。
出典:tvN
そして、先入観がどうのこうのと言っている私を嘲笑うかのように登場するトッケビオマージュシーンたち(笑)(サニーと死神の例の橋です!)
最高すぎる…
もう先入観などという単語は私の辞書から抹消いたしました。
ついでに言うと、チャン・ギヨンによる太陽の末裔オマージュを1話冒頭からぶっこんできたのがおもしろすぎて、死にました。
このチームのコメディセンス強すぎ。
人間役のイ・ドンウクありかなしか
次に、いやこれはないわ~と思っていたのが
イ・ドンウクが人間を演じること
(それも堅物で気難しい弁護士役)
どう考えても妖艶すぎる。
死神よりも九尾狐よりも、人間役に違和感を感じさせるイ・ドンウクの神秘性よ。
これは憮然とした無表情がお得意のイ・ミンギ氏あたりが演じるべき役で、イ・ドンウクが堅物弁護士にはどうやっても見えるはずがない…
出典:tvN
見えた。
見えました。
気難しい弁護士がそこにいました。
こうして私はイ・ドンウクが人間であったことを思い出しました。
はやく私の辞書から先入観という単語を抹消しなければ。
恋敵のいないラブストーリーありかなしか
「真心が届く」のチェ・ボリム作家の作品の特徴のひとつは、悪役がいなくて主人公たちがまっすぐなこと。
「真心が届く」は特にその傾向が強くて、癖の強い人はいても悪い人がいないので爽やかな気持ちで見ることができます。
出典:tvN
慣れない仕事でも自分にできることを一生懸命にがんばるジンシムがかわいい。
事務所をピンクピンクにしちゃうジンシムかわいい。
ピンクピンクの♡付箋で業務連絡かわいすぎる。
出典:tvN
ジンシムと弁護士がお互いを知って惹かれていくのをただ見守るピンクピンクなラブコメディ。
恋敵も登場しないのでストーリー展開は穏やか。
盛り上がりにかけると思う人もいるかもしれません。
恋のスパイス「嫉妬」が大好物の私には正直物足らなさもありましたが、これが「真心が届く」の持ち味だと思うなど。
弁護士さんがジンシムのマネージャーオッパを彼氏と勘違いして軽く嫉妬の表情を浮かべるところが唯一胸がチクンとするところですが、過剰に話をこじらせないのが今作の良いところで超スピード解決です。
出典:tvN
嫉妬に苦しむ表情がたまらーーーんというタイプの方(私)には少しもの足りないかもしれませんが、寒い冬の夜長に温かい気持ちにさせてくれるラブコメとしては大変湯たんぽ効果の高いドラマだと思います。
そのほか、法律事務所の気のいいメンバーたちのわちゃわちゃも楽しく。
出典:tvN
事務所の人たちが一生懸命がんばるジンシムをめっちゃ褒めてくれるからうれしくなるし、私もここで働きたい(ハートの付箋用意して出勤します)
ジョンロクの先輩であり法律事務所の代表役で出演のオ・ジョンセさん、さすが名優。コメディでも存在感を存分に発揮していました!
出典:tvN
オ・ユンソへの溢れ出る愛で笑わせ(筆跡鑑定のくだり最高に好き)今回はコメディな役どころなんだなぁと油断していたら、意見の違いから険悪なふんいきになったジョンロクへの真摯な想いを語る演技にジーンとさせられ。
オ・ジョンセが出てたら油断するなを今後教訓にしていきたいと思います。
唯一残念だったのは2番手のカップルの印象の薄さ…
こんなにも印象薄いサブカップル珍しいですね。俳優さんの知名度もそうですが、ストーリー的にもやや浮いていた印象。
むしろ法律事務所のママボーイの弁護士と惚れっぽい弁護士のカップルの方が記憶に残っています。
出典:tvN
恋に落ちやすい民事弁護士役のパク・ギョンヘさん。
トッケビでウンタクを連れていこうとする幽霊役のイメージが強いですが、今作では死神と同じ事務所に勤務して同僚になれたあたり、うまく転生できてよかったです!
「九尾の狐とキケンな同居」での主人公の友人役など、くせ強めの役が似合いすぎる。
出典:tvN
というわけで。
アンチの邪な心で視聴開始した「真心が届く」
【結論】可愛くて癒された
ピンクピンクなラブコメディ、優しくて温かい気持ちになれる作品でした!
邦題のサブタイトル「~僕とスターのオフィス・ラブ!?~」が死ぬほど寒くて、ぽかぽかに温もった心が湯冷めしちゃうのが問題ですね…