国会議事堂で壊滅的な爆破テロが発生
大統領の権限を任された男の60日間の闘いのドラマ
スピード感のあるドキドキ展開で一気見必至!おすすめです!
出典:tvN
作品情報
原題 60일 지정생존자(60日指定生存者)
2019.07.01~2019.08.20
tvN
制作 studio Dragon
演出・脚本
演出:ユ・ジョンソン
脚本:キム・テヒ『成均館スキャンダル』『ビューティフルマインド』
キャスト
チ・ジニ / パク・ムジン役
『宮廷女官チャングムの誓い』『トンイ』『ミスティ』『最後から二番目の恋』
イ・ジュニョク / ホ・ジュノ /ソン・ソック / カン・ハンナ / ペ・ジョンオク
感想
実は、このドラマはだいぶ以前に私の夫(40代後半、好きなドラマのジャンルは復讐)がおもしろいから見て!と勧めてきたのですが、すまんな私は私で見たい作品が山積みなのだと未決済ボックスにいれられていたのですが。
いざ見始めてから怒りました。
なぜもっと強く勧めてくれなかったのかと(鬼)
おじさんもハマる韓国ドラマ
男性にもおすすめのドラマです!
好き度🍙★★★★★
※前半はネタバレなし、後半に結末に関する感想を書いています。
権力のための政治か、政治のための権力か
キーファー・サザーランド主演のアメリカドラマ「サバイバー:宿命の大統領」の韓国版リメイクドラマ。
大規模テロによって国会議事堂が破壊され、大統領はじめ主要な政府高官が死亡。大統領の権限を代行できる人間は、大気汚染を研究している元大学教授の環境庁長官パク・ムジン(チ・ジニ)のみだった。
政治に素人の大学教授が突然国家の最高権力者となり、戸惑いながらも信念に従い、テロリストや現実と戦っていくストーリー。
本家を見てないのでどこまで原作によせてあるのかわかりませんが、とても韓国ドラマらしいハラハラドキドキの展開!
北朝鮮という敵国があり、軍事クーデターが起こりかねない独立した軍隊があり…。次々におこる問題を、ひとつひとつ悩みながら解決していくうちに学者から政治家へと成長していく大統領権限代行。そして、思想や意見を対立させながらお互い理解しあいチームになっていく青瓦台(政府)の化学反応がたまらず、睡眠時間をけずって一気見してしましました。
(これしょっちゅう言ってる。韓国ドラマの睡眠泥棒)
出典:tvN
韓国ドラマらしいドキドキハラハラ展開ではあるものの、政敵をぎゃふんと言わせてカタルシスを味わうドラマというよりも、差し迫る問題をいかに「信念をまげずに政治的に勝利できるか」という点が見どころで、権限代行が政治に負けて信念をまげちまうじゃねえか…理想を押しとおして失脚してしまうんじゃねえか…とチーム青瓦台メンバーにまじって心配し、成功したら安堵、失敗したら一緒に下唇をかみしめる、そんなドラマです。
はじめは素人代行にまったく期待していなかった秘書官、行政官たちのまなざしがミッションクリアするたびに変わっていくのが胸アツ。それぞれ政治思想や立場のちがう秘書官たちが意見を対立させながらも信頼関係を築いていくのも胸アツ。
「未生(ミセン)」などのお仕事ドラマが好きな方におすすめです。
政治的なストーリーと、テロの真相究明が並行して絡み合い描かれており、サスペンス要素もあり。演技力のある脇役だらけで誰が犯人なのかわからず、最後までドキドキ展開。
一気見必至です!!


登場人物
パク・ムジン大統領権限代行(演: チ・ジニ)
出典:tvN
大気汚染研究者の元大学教授。
なによりもデータを信じる原則主義者。
故ヤン大統領から「政治は私がやるから、君は政策を」と言われて入閣するが、ある事件からテロ発生前に解任される。
パク・ムジン大統領権限代行を演じるチ・ジニさんの作品を見たのはトンイ以来(ムーブ・トゥ・ヘブンでは主人公の父親役で1話のみお会いしましたが)でしたが、今回もトンイの王様同様に悩み悩み悩み抜くチ・ジニさん。
1話から最終話までチ・ジニさんの眉間からしわがなくならない(笑)
チ・ジニさん、若い時よりも渋みと深みが増してよりいい男になり、スーツの似合うダンディなおじさんになっていて、とっても素敵でした!
後半にむかって髪型がシュッとしていくので髪型にも注目していただきたいところ(これドラマの感想でもなんでもないチジニの感想や)
ハン・ジュスン秘書室長(演ホン・ジュノ)
出典:tvN
大統領と政府高官がすべていなくなった青瓦台で誰もが頼る実務官。
パク・ムジン権限代行が地下室のようなところに連れて行かれ、秘書室長から「今日からあなたが大統領代行です。これが最初の任務です」って告げられるところ震えます。
この秘書官役にシルミドのホン・ジュノを当てたのは意図的なのでしょうか。
チャ・ヨンジン行政官(演ソン・ソック)
出典:tvN
故ヤン大統領の秘書室行政官。
このドラマ見てソン・ソックが気にならない人いるんかなって思うくらいしびれましたソン・ソック!!!
「最高の離婚」でのにやけた男もよかったけど、このソン・ソックを知らずにソン・ソックを語ってはいけないと思うほどカナヘビみたいなソン・ソックの魅力が爆発しており、爆発に巻き込まれた私は大負傷し「ソン・ソック」で検索&検索。
ソン・ソックさん、雰囲気や外見のみならず、プライベートな発言や行動もカナヘビみたいで素敵(カナヘビの定義が不明だが)気になる方は、「いじめ」「観劇マナー」などの単語でしらべてみてください。
出典:tvN
ドラマの感想じゃなくてソン・ソックの感想になってきたので軌道修正。
元脱北者の報道官とのキャットファイトは癒しシーンでした。
喧嘩するほど仲がいい、でも決して友達じゃない関係。
癒しであり、スパイスであり、ブロマンス量産する男ソンソック。
ソフトもハードもできる男ソン・ソック。
(あかん完全にソン・ソックの感想になってしまう)
オ・ヨンソク議員(演イ・ジュニョク)
出典:tvN
テロの唯一の生き残りで、希望の象徴になる新人議員。
イ・ジュニョクのすかした顔が腹が読めなくて良い。
イ・ジュニョク、甘々のラブストーリーしてるの見てみたいのでおすすめがあれば教えてください!
ハン・ナギョン国家情報院対テロ分析官(演カン・ハンナ)
出典:tvN
国家情報院の先輩でもある婚約者がテロに巻き込まれ行方不明に。
独自に捜査をはじめる。
悪役や嫌味な女の役のイメージが強いカン・ハンナですが、今作はクールな分析官役。強いまなざしが役柄にあっていて、かっこいい。
走るシーンやアクションシーンはやや不慣れな感じはあるものの、顔つきがかっこいいから大丈夫。カン・ハンナにこき使われる後輩くんとのコンビも良い。
ユン・チャンギョン野党代表(演ペ・ジョンオク)
出典:tvN
「ライブ」「哲人王后」などペ・ジョンオクさん出演作品に外れなし!
素人政治家のパク・ムジンとちがいプロの政治家だが、権力欲の権化ではなく彼女なりの政治信念がある。敵対するだけの権力欲の権化はソウル市長(アン・ネサン)が請け負っていてそのバランスも良き。
その他、爆破テロの犠牲になる故ヤン・ジンマン大統領に賢い医師生活の理事長キム・ガプス、カン・ハンナの先輩で国家情報院分析官にキム・ジュホンなど、華やかなキャスティングではないけれど(失礼)演技派が脇を固めており見ごたえたっぷり。
どこかで見たけどどこで見たっけ…というような俳優さんもたくさん出演しているのですが、とにかくさすが韓国の俳優さん、演技のレベルが素晴らしく、主演から脇役まで全員で作り上げてるドラマという雰囲気です。
結末どう思いますか?
※ここからはネタバレがありますのでご注意ください。
出典:tvN
結末、物語の片づけ方については好みの別れそうなところ
どう思いますか?この結末について
■ パク・ムジンの政治生命について ■
パク・ムジンが大統領になってもうまくいきすぎだし、選挙に負けて大統領にならなくてもスッキリしない終わり方になると思ったので、次の大統領選に含みを持たせた終わり方は、私の好みのスタイルでしたー。
だれでも出入り自由すぎ発言自由すぎる大学の講義に元チームパク・ムジンの若手たちが乱入。「3回以上は誘わない主義なんだけど」イケメン発言で大統領に選挙に誘い、イエスともノーとも言わずに曖昧なほほえみで返すパク・ムジン…!!!
この終わり方だとシーズン2への期待もありな感じ!??
■ テロリスト黒幕の結末について ■
テロ事件の結末としても、こちらもすっきりせずにザワザワする終わり方。
黒幕がいるにもかかわらず、キム室長(テイラー)が黒幕として事件解決と片づけられてるのはシーズン2への布石とも取れますが。
キム室長(テイラー)を狙撃した実行犯が電話で日本語で報告していることからテロの黒幕VIPは日本人と思われますが、個人的には日本語報告シーンがなく「テイラーが黒幕」という結末でも良かったかなと思います。
国家への不満を心にためた人物たちが感化され影響された人物は、実は実在しない人物だった。テロ行為の愚かさや描いた未来図が虚構でしかないことを象徴しているような結末になって、そちらのルートでも良かったかなと。
しかし、韓国ドラマで描かれる仮想敵国は北朝鮮の次はいつも日本なのが日本人として心がヒリヒリしますね…ザ・キング(イ・ミンホ主演)配信開始直後ネット上がざわついたのが思い出されます…
出典:tvN
眉間にしわのないチニオッパ(ダブルピース)
カナヘビソン・ソックを指さすイ・ジュニョクのすかした顔も味わい深い。
★は5か4で迷いに迷って4。
あとに5に変更するかもしれない4
2021年10月に★5に変更しました!
あとから思い出してもおもしろかった!
韓国ドラマ好きな男性にもすすめてあげてほしい!
「もっとはやく勧めてくれよ」と言われる前に。