パク・ミニョン×キム・ジェウク
大人のラブコメディー♡
ベテランふたりだけあって、安定感があり安心して観れるラブコメでした。
出典:tvN
作品情報
原題 그녀의 사생활(彼女の私生活)
2019.4.10~2019.5.30
tvN
演出
ホン・ジョンチャン
『マイ・シークレットホテル』『ディア・マイ・フレンズ』『世界で最も美しい別れ』『ライフ』
脚本
キム・ヘヨン
キャスト
パク・ミニョン
『トキメキ☆成均館スキャンダル』『ヒーラー~最高の恋人~』『七日の王妃』『キム秘書は一体なぜ?』『天気が良ければ会いに行きます』
キム・ジェウク
『コーヒープリンス1号店』『Antique~西洋骨董洋菓子店』『ボイス〜112の奇跡〜』『愛の温度』『客-ザ・ゲスト-』
アン・ボヒョン
『太陽の末裔』『梨泰院クラス』『ユミの細胞たち』『マイネーム 偽りと復讐』
あらすじ
ソン・ドクミ(パク・ミニョン)は仕事中毒と言われるほど完璧に仕事をこなす美術館の主席学芸員。しかし、プライベートでは熱狂的なアイドルオタクで仕事を終えるとカメラを片手にオタク活動に励んでいた。ある日、上司のオム・ソヘ館長(キム・ソニョン)の裏金問題が発覚し、美術館に新しい館長が就任することが決まる。それは海外の競売場で最悪の出会い方をしたライアン・ゴールド(キム・ジェウク)だった。
引用:【韓国ドラマ】彼女の私生活|ドラマ公式サイト
感想
大好きなミニョンちゃんのラブコメ。
主演ふたりの安定の演技と美しさで楽しく見られました!
好き度🍙★★★☆☆
オタクとは
アイドルの追っかけしてるドラマの主人公といえば「応答せよ1997」(チョン・ウンジ×ソ・イングク)のヒロインが思い浮かびますが。
「応答せよ1997」のチョン・ウンジは学生でしたが、「彼女の私生活」のヒロイン、ドクミは美術館でキュレーターとして働く大人の女性です。
しかし私生活では、イベントや空港などで自分の好きなアイドル(以下、推し)ホワイトオーシャンのチャ・シアンを撮影して運営するファンページやSNSにアップしている、いわゆるK-pop界隈で「マスターさん」と呼ばれる撮りオタ。
ドクミのファンページの名前「시안은 나의 길(シアンは私の道)」を略してシナギルと呼ばれる、ファンの中でも権威(?)ある存在です。
日本では肖像権的にアウトなオタク活動のアレコレが、韓国ではOK!
推しの芸能活動を「宣伝してくれてる」とらえられているのが日本とはちがう韓国エンタメ界の特徴で、推しの誕生日やイベントでファンたちが募金をしたり慈善事業につながっていて、そしてそれがまた広報活動にもなるという。
この文化、素敵です(^^)/
韓国語で成功したオタクを意味する「성덕(ソンドク)」から名付けられたと思われるソン・ドクミという名前。
オタ活を通して推しに顔を覚えられるのが「成功したオタク」のひとつのステータスなのですが。
ドクミのオタ活は徹底的に顔を隠して絶対オタバレしないようにするのが鉄則。
アイドルの追っかけをしていることが絶対にばれないように隠れて活動しています。
美術館の首席キュレーターとして仕事をばりばりこなす表の顔と、アイドルを追っかけるマスターさんとしての裏の顔。
決してバレてはいけない「彼女の私生活」をめぐるラブコメディです!
みどころ①オタクの流儀
「彼女の私生活」のいちばんの見どころは、オタク道を感じる名言たち!!
「写真補正は愛」
「デビューは華々しく!オタ卒は静かに」
「黙って見ているだけで幸せ」
「オタクをしたことがある人は何度でもオタクになる」
「推しの熱愛報道へのファン心理『否認→怒り→妥協→憂鬱→受容』」
「事故に合った時(推しにハマった時)がその人のタイミング」
などなど。
オタクとまでは言えなくても、なにかに夢中になったことのある人には共感できる言葉の嵐!!!
実はわたくし数年前、日本のある俳優兼音楽家にオタク事故を起こし、ライフワークである韓国ドラマ視聴をおざなりにするほどハマってしまったのですが、ひとりの人を愛し続けられない性分ゆえ、次第にまた韓国ドラマの世界に帰ってきてしまったという経緯があり。
「デビューは華々しく!オタ卒は静かに」という名言には、チンチャそれな!それが礼儀よな!とめちゃくちゃ共感してしまいました。
また、ドクミの母親が編み物オタク、父親が石オタクで、ふたりの気質を受け継いだドクミがオタクになるのは必然というこの親子関係。
「オタクはなろうとしてなるものではなく生まれ持ったもの」
極める者たちへの愛情を感じられて、この設定けっこう好きでした。
好きなものについて熱く語ってる人って見てて楽しい気持ちになりますよね!
その対象がアイドルでも、編み物でも石でも、韓国ドラマでも!
出典:tvN
みどころ②ミニョン×ジェウクの美しさ
もうひとつの見どころは主演おふたりの美しいお姿ですね〜(*´ω`)
目の保養、目の保養(*´ω`*)
パク・ミニョンのかわいさが今作でも爆発しておりました!
出典:tvN
パク・ミニョンの美しいスーツ姿コレクション
ファッションのせいもあってか「キム秘書は一体なぜ?」に似た雰囲気も感じますが。
キム秘書の時のコンサバ寄り秘書コーデもかわいかったけど、キューレーターコーデもかっこよくて好きでした!!
お仕事バージョンのかっこいいミニョンちゃんと、「シアン〜♡♡♡」ってなってるジャージのギャップが良い。
キム・ジェウクはかっこつけた系の役が多い印象で、ここまでコメディな演技は初めて見ましたが、クールな部分とコメディのギャプがこれまた良い。(とにかくギャップが大好きな私)
美しいふたりのイチャイチャは当然美しい。
出典:tvN
個人的には、キム秘書カップルよりもこちらのおふたりのほうが似合ってる気がするのですがどうですか?
パク・ミニョン
1986年3月4日 (年齢 35歳) 164cm
キム・ジェウク
1983年4月2日 (年齢 38歳) 183cm
(年齢は2021.6月現在)
パク・ミニョンには年上の人の落ち着いた雰囲気の人が似合うと思います!
かわいがられて大切にされて幸せになってほしい。(思考がおたく)
その他のキャスト
ドクミと家族同然に育った幼なじみ役には「梨泰院クラス」「太陽の末裔」のアン・ジェホン、ドクミのおたく友達役で「サイコだけど大丈夫」などのパク・ジンジュが出演しています。
おたくふたりのやり取りには共感するものが多々ありました!
わたしもソウルに一緒に聖地巡礼しに行ってくれる友達ほしい!
出典:tvN
ドクミの推し、ホワイトオーシャンのチャ・シアン役にはチョンジェウォン(ONE)アイドルっぽいお顔立ちで絶妙な配役!
どこかで見た俳優さんだな~と思ったら、「アスダル年代記」でタゴン(チャン・ドンゴン)の青年期を演じてた方ですね!(女性的で綺麗なこのお顔がザ・男なチャン・ドンゴンの顔になるのは無理があると思った記憶)
ドクミをライバル視するシアンのサセンペン(私生活まで追いかける悪質なファン)シンディーを「SKYキャッスル」のキム・ボラが演じています。
出典:tvN
そして、この人をこんな使い方するのかって驚いたのが「ロマンスは別冊付録」「愛の不時着」「椿の花咲く頃」のキム・ソニョン。
裏金問題で退任した美術館の前館長役なのですが。
このエキセントリックな役、これ完全にファン・ソクチョンがやる役じゃない????
出典:tvN
出典:그녀는 예뻤다 (彼女はキレイだった)
「彼女はキレイだった」のにおいもするなぁと思っていたのですが、美術館の前館長が「彼女はキレイだった」の編集長の姿とかぶった時に、においの原因はこれかと気づきました。
ファン・ソクチョンさんだと年齢的に親子役が厳しいからキム・ソニョンになったのかなとか考えてしまうほど、完全にファン・ソクチョンでした。
ネタバレ感想
さて、ここからはネタバレありの感想です。
(いつもどおりの辛口)
視聴済みの方はよろしければおつきあいください。
いやあ~
前半のコメディー感とオタク名言たちが良かっただけに、後半の残念感が強く印象に残る展開。
前半:「彼女の私生活」
後半:「彼の出生の秘密」
ちがうドラマ見てるくらい色がちがいました…
後半、ライアン館長の出生の秘密ターンにはいってからはオタ活ネタは完全に消失。
あまりに前半後半の色がちがうので、このあたり並行してやってくれたらもうちょっと見やすかったのに。
ライアンを公園で待たせて出かけた母が事故に合い、ライアンは母を待つが一向に迎えに来ない。公園で子どもたちと遊んでいたライアンを保護したのはドクミ母だった。いったん連れて帰り世話するドクミ母。
1か月たったころ、ドクミの弟が事故死。家族が悲しみに沈むなかドクミはショックで記憶を失ってしまい、ライアンの世話まで手が回らなくなった母が児童養護施設の間にライアンを捨ててくる。
ライアンの記憶に残っていた「施設の前で手を振り払われた悲しい記憶」がドクミ母との記憶だった…という。
「出生の秘密」
「実は幼少期に出会っていたふたり」
「親の過去も絡んできてこのふたりうまくいかないんじゃないかしら的なやつ」
韓国ドラマあるある総まとめ編(*'ω'*)
ライアン館長の出生の秘密にドクミ親子をねじ込む展開もけっこう無理があり。
・ライアン母が事故にあった時、祖父なぜ孫を探さなかった??
・ドクミ母、さすがに子供拾いすぎ
・ドクミ母がライアンを施設に捨てたのはしょうがなかったという状況をつくりだすため、ドクミの弟殺される
・パク・ミニョン「キム秘書はいったいになぜ?」に続いてまたもや記憶喪失。記憶はなくなりすぎ。
などなど。
往年の韓国ドラマを彷彿とさせる力任せな展開。
ドクミ「お母さんがそんなひどいことするなんて」
ドクミ母「あの時はどうかしていたの…本当に後悔している」
ドクミもドクミ母も言ってることちょっとおかしい。
幼い子どもひとり1か月預かるの超たいへんよ。
ってか、すぐに警察に呼べばよかったんじゃ?
(それじゃドラマにならない)
最後は留学…ではなく仕事で遠距離恋愛になりそうな雰囲気だしてくるところまで、見事に韓国ドラマ様式美にあてはめられていました。
後半は正直夕飯つくりながら視聴。
リスニングの勉強だと思って見てました。
最終的にはオタ活のこと最後に少し思い出してくれたみたいで良かったです。
ドクミ的にも、つまりは推しの義理の姉になるわけで、ドクミ完全に大勝利!!
視聴者もドクミも安心の最終回となりました。
後半につっこみどころ山盛りでしたが、総合的にはおもしろく、美しいものを見て目に栄養を与えたい時にいいドラマだと思います。
それにしてもドクミ後半まったくマスター業務やってないよね?
これオタ卒しちゃってることになるのでは…
画像はすべて
그녀의 사생활 | 현장포토より引用しています