「多額の製作費を投入したけど視聴率奮わずだった残念な作品」という不名誉なイメージのせいで、なかなか見る気にならなかったアスダル年代記。
ソンジュンギ祭りなので、ようやく見てみたら…
めちゃくちゃおもしろかったです！
好きなタイプのストーリーです！
出典：tvN
作品情報
原題 아스달 연대기(アスダル年代記)
tvN
2019.6.1～2019.9.22
演出・脚本
演出：キム・ウォンソク
『トキメキ☆成均館スキャンダル』『未生』『シグナル』『マイディアミスター』
脚本：キム・ヨンヒョン
『宮廷女官チャングムの誓い』『善徳女王』『根の深い木』『六龍が飛ぶ』
パク・サンヨン
『善徳女王』『根の深い木』『六龍が飛ぶ』
キャスト
ソン・ジュンギ
『トキメキ☆成均館スキャンダル』『根の深い木』『わたしのオオカミ少年』『優しい男』『太陽の末裔Love Under The Sun』『スペース・スウィーパーズ』『ヴィンチェンツォ』
チャン・ドンゴン
『イルジメ〜一枝梅』『友へ チング』『ブラザーフッド』『紳士の品格』
キム・ジウォン
『相続者たち』『サムマイウェイ〜恋の一発逆転!〜』『太陽の末裔Love Under The Sun』『都会の男女の恋愛法』
キム・オクビン
『銭の戦争』『悪女』
あらすじ
謎に包まれた神秘の古代大陸アス。その中心都市アスダルにいま大きな変化の波が訪れる。それは同時に、権力をめぐる部族同士の争いが激化することを意味していた。
Netfixより引用
感想
最終話まで見るとわかりますが。
「アスダル年代記」完結していません。
むしろようやく序章が終わったところという印象。
当初はシーズン3まで制作予定で2020年秋にシーズン2撮影開始の予定だったところ、コロナの影響で撮影を中止。(視聴率のせいじゃなくて？？？)
気持ち的には★５なんだけど、完結してないドラマの評価をするのはなんだかなぁと思い、シーズン2制作に期待をこめて★4にしました！
２０２１年１０月、★５に変更しました。
どう思い返してもこれは★５のドラマ！絶対に完結してほしい！
好き度🍙★★★★★
「アスダル年代記」は３つのパートに分かれています。
以下の感想では、Part1についてのみネタバレしていますが、それ以降を推測させる文章も含まれています。
古代が舞台は新しいがストーリーはThe韓国ドラマ
舞台は、まだ国家が形成される前の古代。
「アス」という架空の土地で繰り広げられる権力と尊厳と愛の物語です。
簡単に言うと
「泥沼の覇権争い（主演：チャン・ドンゴン）」
「虐げられる者たちよ！立ちあがれ（主演：ソン・ジュンギ）」の２本立てです。
おそらくネアンタール人をモデルにしたと思われる、優れた身体能力を持ち、青い血を流すネアンタル。
彼らの身体能力を恐れたサラム（韓国語で人）が卑怯な方法でネアンタルを皆殺しにするところから物語は始まります。
ネアンタルとサラムの設定は日本でいう「古事記」のような韓国の創生神話を連想させるようなものらしく。
そういう知識のある韓国の人が見ると、もっとおもしろいんだろうと思います。
「ゲーム・オブ・スローンズ」に似ていると批判されているみたいですが、私は「ゲーム・オブ・スローンズ」見たことないから似ているかはどうかはわかりません。
たくさんの人が似てるというからには似てるんでしょうが…基本設定に韓国の創生神話が用いられていることなどから考えても、批判されるようなものではないと思います。
まあ、どのドラマもどこか似たようなところがあるもんです（仙人コスプレ）
出典：tvN
古代風のビジュアルや神秘的な雰囲気は今までにない設定で新しいですが、ストーリーはドキドキハラハラのザ・韓国ドラマ！
主人公たちが生まれる前から運命の歯車がまわりはじめ、青い客星の流れる日に生まれた運命の子供たち。
どことなく「チャングムの誓い」や「オクニョ」を思い出す香りがするなと思ったら、脚本は「チャングムの誓い」を書いたキム・ヨンヒョン脚本家と『善徳女王』『根の深い木』『六龍が飛ぶ』でコンビを組んだパク・サンヨン脚本家のおふたり。
監督は「未生」「マイディアミスター」のキム・ウォンソク監督。
このゴールデンメンバーで話も最高におもしろいのになんで視聴率悪いの（涙）
出典：tvN
「アスダル年代記」エンタメ的におもしろいのはもちろん、支配する者と支配される者、マジョリティとマイノリティを描いてるところにも惹かれました。
私が「アスダル年代記」を視聴していたのは、ちょうどアトランタのマッサージ店での銃撃事件でアジア系の女性６人が死亡した事件が発生した頃。
事件をきっかけにＢＴＳなど世界的に活躍する著名人が次々にがアジア人差別について”ＮＯ”を明言した時期と重なるので、ドラマの中での人種問題が余計に心に刺さりました。
製作側の意図としてメッセージを発しているという程の強いものではありませんでしたが、世界中の人が見ている韓国ドラマなので、アジア人が作ったこのドラマが誰かの心に刺さっていたらいいなと思います。
（感想が真面目！）
立て続けに一気に見るべし
「アスダル年代記」視聴中、実は一度視聴を中断しました。
「アスダル年代記」がつまらなかったからではなく、鬼も泣くほどの年度末の忙しさのせいでドラマを見る時間自体がなくて（涙）
そしたら再開した時に「このおじさん誰だっけ？」「この人なんで怒ってるんだっけ？」でかなり迷子になってしまい。
たくさんの部族や人物が登場する上に、みんなロン毛&髭の似たようなビジュアルなので、誰が誰だかわからなくなり。
視聴率が悪かった理由はこのあたりだろうなと。
また、後半はチャン・ドンゴン演じるタゴンとソン・ジュンギ演じるウンソムがまったく別の話を展開していくので、洗濯物をたたみながら見ているといつのまにか画面が変わっちゃってるという。
ボーっとながら見をできるタイプのドラマではないので、そういった点でも一気に見るのをお勧めします！
おもしろいから一気に見ちゃうと思うけどね！！！
出演者の演技はさすが
ウンソム / 演：ソン・ジュンギ
出典：tvN
ソン・ジュンギってやっぱり演技うまいわー。
今回ソン・ジュンギはウンソムの双子の兄弟サヤとの二役なのですが、その演じ分けがすごかった！
（運命の子が双子だったというBASARA（田村由美）大好きっ子には大好物の設定について語りたくなるが、長くなるのでここでは割愛）
もちろん衣装や髪型がちがうというのはあるにしても、表情や歩き方のひとつひとつがウンソムとサヤがちゃんと別人に見える。
ウンソムはオレンジ色のオーラを出していて、サヤは青白いオーラを放っているそんな感じ。
出典：tvN
どちらもソン・ジュンギが演じているのにウンソムの圧倒的主役感！
やっぱりヒーローには陰より陽を求めてしまうのでしょうか。
ウンソムとサヤは「イグトゥ」というネアンタルとサラムの混血で、アスダルでは差別の対象なのですが、自分がイグトゥであることに対しての捉え方がウンソムとサヤ、もうひとり登場するイグトゥそれぞれ違っていて、そのアイデンティティの描き方がおもしろいなーと思いました（また登場する真面目感想）
タゴン / 演：チャン・ドンゴン
出典：tvN
「アスダル年代記」はソン・ジュンギとチャン・ドンゴンのＷ主演なんですかね？
チャン・ドンゴンの存在感がすごかった…！
シーズン１は完全にチャン・ドンゴン主演の雰囲気でした。
その編み込みしているロン毛、地毛ですか？と聞きたくなるほどマッチしたビジュアル。
現代のプロフィール写真見るとむしろそっちに違和感感じるほど。
頭脳明晰、冷酷で最強の将軍がチャン・ドンゴンにぴったり。
に見えて、実は弱点を抱えている不安定な部分を人間的に演じていて、さすがの演技力とオーラでした。元祖韓流四天王の重みを感じます！
タニャ / 演：キム・ジウォン
出典：tvN
かわいい…
キム・ジウォンがかわいい…
このかわいさ、古代メイク流行っちゃうんじゃない？
（流行らない）
ソン・ジュンギと「太陽の末裔」コンビということで、どうしても元奥さんの顔がちらつきますが。
キム・ジウォンの方が正直全然似合ってるよな～という個人の感想。
出典：tvN
重厚な演技をするアスダルの人たちに囲まれて、タニャだけが少し軽く見えてしまうところもあったけど、タニャはワハン族なのでそれでもいい気もする。
神殿でタニャが儀式に挑むシーンがすごく好き。
テアラ / 演：キム・オクビン
出典：tvN
キム・オクビンさん、この方は初対面だったんですが、美しくて優雅でとことん貪欲なテアラが意志の強そうなお顔立ちに合っていてとっても良かったです！
他の作品を見たことがないのでわざとそういう演技なのかどうかわからないのですが、演技が時代劇むきというか。ミュージカルっぽいというか。
ソン・ジュンギ演じるサヤと「そう変わらない年齢」という設定なのですが、実際はソン・ジュンギより１歳年下の３４歳（2021現在）年齢不詳な美しさです。
気になったキャラを紹介するよ
・モモ族族長 / 演：唐田えりか・
出典：tvN
唐田えりかが予想していたよりもずっといい役を演じていて驚きました！
族長としてかっこいいながら、笑うとかわいい。
アス語（韓国語）を少ししか話せないという設定なので、言葉の障害もなく、そうそうたるメンバーの中で堂々と演技していて、日本人としてとっても嬉しい！
シーズン２が制作されるとして呼ばれるかな…？
呼ばれてほしい。
・デカンの戦士ムベク / 演：パク・ヘジュン・
出典：tvN
主人公たち含めて登場人物たち全員が自分や自分の部族のことだけ考えてる中、唯一連盟のことを考えている人物ｗ
「ムベクもうあんたが連盟長やったほうがいいって」
何回も言いたくなった。
・Part３に登場する人物 / 演：キム・ソンチョル・
出典：tvN
刑務所のルールブック、ブラームスはお好きですかのキム・ソンチョルがPart3に入って登場します。
非常にキム・ソンチョルっぽい（？）役でソン・ジュンギとの絡みもよく、今わたしの中でホットな俳優さん。
現在Netflixで毎週配信中の「ヴィンチェンツォ」でもソン・ジュンギとの共演があったキム・ソンチョルですが、NetflixKoreaの公式さんがふたりの共演をネタにツイートしていて、Netflixのこういうところほんと好き！
빈센조와 황민성 은행장의 남다른 케미에 얽힌 전설🤭#송중기 #김성철 #빈센조 #Vincenzo #아스달연대기 #ArthdalChronicles #넷플릭스 #Netflix pic.twitter.com/rQ1iOKgMNI
— Netflix Korea｜넷플릭스 코리아 (@NetflixKR) 2021年3月17日
お願いだから最後まで作って
続編の撮影がなかなかはじまらないのは、本当にコロナのせいなのか。
視聴率低迷のせいなのか。
はたまた、チャン・ドンゴンや唐田えりかのスキャンダルのせいなのか。
真相はわかりませんが、どうかどうかシーズン２の撮影開始してください！！
視聴率は悪かったとしても「アスダル年代記」をとても愛している視聴者がここでいますよーーーー！！！
出典：tvN
