6月4日よりNetflixで配信開始されたチャン・ギヨン×チェ・スビン主演の恋愛映画「甘酸っぱい」
『愛の味が変わる瞬間』
出典:Netflix
作品情報
原題 새콤달콤(甘酸っぱい)
2021年
101分
演出・ 脚本
イ・ゲビョク
キャスト
チャン・ギヨン / チャンヒョク役
『ここに来て抱きしめて』『キル・イット 〜巡り会うふたり〜』『マイディアミスター~わたしのおじさん~』『恋愛ワードを入力してください』『九尾の狐とキケンな同居』
チェ・スビン / ダウン役
『雲が描いた月明かり』『逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-』『輝く星のターミナル』『ロボットじゃない』『半分の半分』
クリスタル / ボヨン役
『相続者たち』『ハベクの新婦』『刑務所のルールブック』
あらすじと感想をふんわりネタバレと共に
好き度🍙★★★☆☆
映画のレビューは基本ネタバレなしで書くことにしているのですが、今回はネタバレあり感想。
原作は前田敦子×松田翔太で映画化された乾くるみ原作「イニシエーションラブ」の韓国版リメイクです。
この映画、最後にあっと驚く仕掛けがあるのですが、原作を知っていたらもうネタバレになってしまうという。
私は原作を知らなかったので、ラストは驚きと違和感が解決されたスッキリ感で、なるほどな!!!となりました。
しかし、なるほどな!!!とならなかったのがタイトル…
このしょっぱすぎる恋愛映画のどこが甘酸っぱいのか
そして邦題が直訳すぎて、もうちょっと他のタイトルなかったんかいっ(涙)
ストーリーと内容がかけ離れすぎていて、デートで見るような甘酸っぱい恋愛映画ではないので、どうかご注意ください。
出逢って恋に落ち甘々の時間をすごしていたふたりが、仕事の都合で遠距離恋愛になったことをきっかけに、少しずつ関係が変わりはじめる様をリアルすぎる描写で描いた恋愛映画。
どう変わるかというと
これが
出典:새콤달콤
こうなる
出典:새콤달콤
しょっぺぇ…
ふたりの表情がしょっぺぇ…
女性主人公を演じるのは「ロボットじゃない」「輝く星のターミナル」のチェ・スビン。
出典:새콤달콤
三交代勤務で働く看護師のボヨンは、B型肝炎で入院してきた患者”ヒョクオッパ”と知り合う。次第に距離をつめて親しくなるふたり。
済州島に旅行に行くことになったふたりは空港で待ち合わせをする。
空港でボヨンにスニーカーをプレゼントされたヒョクは「絶対に痩せてやる!」とスニーカーを履いて走り出す。
ここまでの”ヒョクオッパ”はチャン・ギヨンではありません。
男性主人公の”ヒョクオッパ”を演じるのは「ここに来て抱きしめて」のチャン・ギヨン。
出典:새콤달콤
スニーカーを履いて走り出した青年が、季節を越えて公園でランニングをするチャン・ギヨンの姿に変わります。
主演なのに開始30分くらい出てこないのでどうなってんだと思ったら、そこがこの映画の核心部分だったとは!
100分の映画で残り70分。
ここからは遠距離距離恋愛からくる疲れ、心が離れていくさまをじわじわ描いていくわけですが。
どちらも悪くてどちらも悪くない、恋愛のしょっぱさがリアル。
なぜタイトルを「しょっぱい」にしなかったのか。
出典:새콤달콤
新しい職場でバディを組むことになるボヨン役には「刑務所のルールブック」などのクリスタル。
気が強い女性がオハコのクリスタルですが、今回はそこに抜けたかわいさがプラスされてカッコよくてかわいくてキレイで…ヒョクオッパが惹かれるのはこれもうしょうがないじゃん!
ネット上の感想をのぞいてると「クソ野郎」「浮気男」などヒョクオッパが悪い派がけっこう多い印象ですが、わたしはふたりともがんばったと思うよ…
それではここで、ふたりの悪かった点、悪くなかった点を振り返ってみましょう。
→基本的には男が悪いが、環境が変わったばかりの時はしかたない部分もあり。ヌナになった気持ちで話を聞いてあげましょう。
→男が悪い。これがすべてのはじまり。家でしっかり寝て、笑顔で会えるようになったら会いに行こう。
→自分のことは自分でやれ。
→寂しい時や疲れた時は身近な異性に気持ちが揺れることもある。しょうがない。上着かけてあげたくなっても我慢してえらい。相手はクリスタル。よく我慢した。
→嘘はダメ。疲れてるから行けないと言えば許した。
→男が悪い。家でしっかり寝て、笑顔で会えるようになったら会いに行こうか。
→死罪。間違え方も地獄。「우리 예쁜 보연이(おれのかわいいボヨン)」って絶対に間違えたらあかんところで間違えた罪で死罪。
→絶対にダメなやつ。
→「おまえがかわいそうで会いにきてる」よりも、もっとダメなやつ。ふたりが中絶を選択する過程は描かれてなかったけど、その後も恋人関係が続いていることから考えて、ふたりの総意で選んだ結論のはず。ふたりの罪を相手だけに背負わせるのはダメ。この一言ですべて終わる破壊力。
ヒョクが作った導火線に、最終的にはダウンが火をつけて大爆発したふたり。
ダウンと喧嘩になってキレた時のチャン・ギヨンの表情が「マイディアミスター」を思い出すようなマジでやばい男の顔だったが印象的でした!
チャン・ギヨン、最近はスイート系にいっちゃってるけど悪い顔した役もすごくいいので、どっちもいける綾野剛的なポジションになってほしい。
映画の本筋ではないところですが、B型肝炎患者や斜視の人が見たら不愉快になるのでは?という表現があり、また親日家を揶揄するような描写もあって、この監督とはちょっと感性が合わないなぁとザラザラした気持ちになる箇所がいくつかありました。
また、職場の電気を消してくる警備員にしては身なりの整った謎のおじさんにイ・ギョンヨンさんという大物を配役している割に、結局このおじさんなんだったんだという大きな謎を残して終った点も…
内容のしょっぱさも合わさって、視聴後にモヤモヤと残るものがありました。
最後の種明かし以降、ドタバタとコメディーになっていくヒョクオッパが後味の悪さを多少軽くしてくれたような感じもあり、全体的には楽しく観れました!
女友達とわいわいお酒を飲みながら観たい映画です!
問題はそんな友達がいないこと…
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画像はすべてNaver映画より引用しています