景福宮に行きたい

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삼각김밥은 경복궁에 가고싶다

韓国ドラマ「弱いヒーロー class1」感想 

米「Forbes」にて「2022年最高の韓国ドラマ20」に選出された韓国ドラマ

天性の頭脳を持つが、学校内で執拗ないじめを受ける優等生ヨン・シウンが、初めて友達になったスホ、ボムソクと共に、数多くの暴力に対抗していく過程を描く学園アクションドラマ


出典:wavve

作品情報

原題 약한영웅 Class 1(弱い英雄 class1)
2022.11.18~
wavve

演出・脚本

演出・脚本:ユ・スミン
クリエイティブディレクター:ハン・ジュニ『コインロッカーの女』『D.P. -脱走兵追跡官-

キャスト

パク・ジフン / ヨン・シウン役
『コッパダン-恋する仲人-』『恋愛革命』『遠くから見ると青い春』

チェ・ヒョヌク / アン・スホ 役
『模範タクシー』『ラケット少年団』『二十五 二十一』『D.P.2- 脱走兵追跡官

ホン・ギョン / オ・ボムソク役
『ただ愛する仲』『悪鬼

あらすじ

天性の頭脳を持つ優等生ヨン・シウン (パク・ジフン) は、誰とも群れず、勉強以外に興味がない。 そんなシウンをよく思わない同級生らはシウンに執拗な嫌がらせをしていた。 いじめがエスカレートし我慢の限界に達したシウンは、卓越した頭脳と洞察力で彼らに冷酷な制裁をくだす。

huluより引用

\「弱いヒーローclass1」huluにて独占配信中/

hulu




感想

一部界隈で話題になっていた作品、「D.P.-脱走兵追跡官-」と同じ制作陣によって製作されたウェブトゥーン原作ドラマ。

ずっと見たかったのですが、日本で配信されているのが hulu だけだったのでこれまで見るチャンスがなかったのですが、ようやくその時がやってきました!!!


全8話という短い作品ながら、濃厚で記憶に残る作品だと思います。


「人間レッスン」や「D.P.脱走兵追跡官」などの作品が好きな方におすすめの作品です。

好き度🍙★★★★☆
※この感想にはネタバレが含まれています。視聴済みの方むけの感想です。

コンビ 結成

「弱いヒーロー」は前半と後半に物語がわかれていますが、前半はたぶん誰が見ても好きなタイプなストーリー。

他人に関心がなく、勉強以外に興味のないヨン・シウン(演パク・ジフン)がトラブルに巻き込まれたことにより、クラスメイトと新しい関係を築いていくという学園モノ(?)


出典:wavve

元Wanna Oneのパク・ジフンが、シウンの複雑な心境を目の光を殺した演技で巧みに演じています。

「弱いヒーロー」=ヨン・シウンのことかと思っていた私。
1話で速攻キレ散らかし、いじめっ子の鼻を粉砕、ボールペンカチカチでパブロフの犬実験してしまうシウンに相当な狂気を感じてしまいました。
(この時点では、弱いヒーローとは???と疑問が。)

このイカレ野郎を静止するのが、私のスホなわけですが。


出典:wavve

チェ・ヒョヌク演じるアン・スホが本当にかっこいいのよ。

強くてかっこよくて、世の中の道理をわかっているけど斜に構えてない感じ。
飄々としているのに、誰かが暴走しそうな時にはいつも「一線を越えるな」と抑える冷静な部分もあって、そのバランスがほんとに惚れる。

かっこよさもあり、子犬のようにシウンとボムソクにじゃれていく可愛さもあり。

チェ・ヒョヌク出演作品の中でいちばんTHEかっこいい役だったのでは。


そして、明るくかっこいいスホに惚れた、いじめられっ子のボムソク。
(ボムソクのことについては後半に書きたいと思います。)


出典:wavve

この3人が、不足した部分を補い合うかのように親しくなっていくのが危なっかしくも青春。もしかしてアンタたち友達できるの初めてなんか…?っていう不器用さがたまらん。

勉強にしか興味がなかったシウンがとまどいながらもスホのペースになっていくのも良いし

いじめられっ子のボムソクがスホと友達になれて浮足立ってるのも青春

実は友達ができていちばん喜んでるんじゃないか疑惑のスホもかわいくて


出典:wavve

ひとりでおにぎり温めて食べてたシウンが、スホからサムギョプサル口につっこまれて迷惑そうな顔で食べるてるのが、もうね、ほんとね、サムギョプサル万歳です。

オープニング映像や演出の雰囲気がDPと同じ質感なので、かなりディープな物語なのだろうと覚悟していましたが、予想外にほっこりな展開。

と、安心していたのですが…これがまさか序章にすぎなかったとは。


前半だけの登場ですが、シン・スンホ演じるチョン・ソクテも良かった。

出典:wavve

道をまちがえたまま大人になれない子供といいますか、善にも悪にもなれない存在といいますか。

面倒見が良く「やりすぎるな」が口癖なところはスホと似ていて、堕ちてなお集団リンチしてる自分に恥を感じる感覚も残っていて。

彼は道をまちがえなかったら、スホみたいな子だったんだろうな。

間に合ってよかった。


前半部分を見て、なんとなくNetflixドラマ「人間レッスン」を思い出しました。ささいな判断の間違いから、坂道を転がり落ちるように人生を間違えていく若者のドラマで「弱いヒーロー」が好きな方におすすめのドラマです。




コンビ 解散

今回の弱いヒーローの感想、章を前半と後半にわけてそれぞれ「コンビ結成」「コンビ解散」とやや不謹慎なタイトルをつけて書いていますが

後半の感想はとにかく

ボムソクそこらへんでやめておけ

これしかない。


ボムソクの行動には共感できなくても、ボムソクの感情には誰しも多少は共感できるはず。

かっこよく見える友達に劣等感抱くなんて、思春期に誰しもが抱く感情なわけで。私なんて劣等感が服着て歩いてるみたいな人間なんで、ボムソクの気持ちわかりすぎてわかりすぎて。

対等な関係になりたいとか、相手にも自分を友人として好きでいてほしいとか、誰しも感じたことのあるいたって普通の感情で、ボムソクはその負の感情の持って行き場をまちがえちゃっただけなんだよ。若さゆえに。


出典:wavve

悪人と戦っていたとき、何よりスホを助けることを優先してタクシーに飛び乗ったボムソク。体を張って戦うことはできなくても、シウンのスマホを探してくれるボムソクの人柄にシウンは確かに影響されていたて。ボムソクの行動を見て、自分の生き方や行動を振り返っていたし、心を開くきっかけになったわけ。

でも、そういうのって本人には伝わらなくて。

スホだってボムソクを友だちだと思うから肩を組むんだけど、一度良くない思考に堕ちちゃったボムソクにはそれは友情の行動には見えなくなっちゃう。

同じ言動でも、関係が変わってしまうと全然意味が変わってしまって

ボムソクが初めてスホに話しかけた時の「バイト代出すから(シウンを助けてくれ)」って言ったのと、わざとスホの劣等感を刺激するために言った「バイト代出すよ」みたいなの、ほんと切ない…

出典:wavve

それぞれが不足している部分があり、それを補い合っている関係だったぶん、それが崩れた時の崩壊の仕方がえげつない。

関係崩壊のスピード感がマッハなの。
三人の関係が崩れるきっかけになったヨン。ヨンがスホの家に転がりこんだ時、スホの誕生日が来週の週末だからパーティしようって話をしていて。

そこから2週間?後、その誕生会を利用してスホを襲撃しようするの、さすがにボムソクさん短慮すぎて、そのあたりはかばいようがないです。

落ち着いてちょっと考えろ??っていう


ボムソクが不良たちとつるみはじめて、見かねたシウンがボムソクを利用するな、ボムソクの金で遊ぶなと不良たちに忠告しますが、これには個人的にちょっと…うーーん…と感じてしまいました。

自分たちだってボムソクにおごってもらってカフェ行ってたよね?少額だからOKなの?不良たちがおごってもらったのがクラブだからダメなの?スホがビール飲みに誘ったらボムソクが僕が出すよって言ってたけどそれはOKなの?

ボムソクが口癖のように言う「僕が出すよ」に乗っかったのは不良だけじゃなくて、スホやシウンだって同じだったし、そういう小さな行動ひとつひとつがボムソクを暴走させた要因になったはず。あの不良たちとスホシウンのなにが違ったのか…と思うわけです。



出典:wavve

オ・ボムソクを演じたホン・ギョンさん。

視線の泳いだ表情、情緒の乱高下、特徴のある声で、見ていてこちらを不安にさせるいやな演技をする方だなちょっと苦手だなという印象でいたのですが



ちょっとこれ見てくれる?



出典:wavve

ちょっとあまりにもボムソクとイメージかけ離れすぎててヒャッって声でたよね。

髪型とかファッション…ピンクのシャツとか、釜山国際映画祭のスーツ(写真右)とかあまりにも好みすぎて。スタイリストさん仕事できすぎ。

劇中ではあまりにもボムソクで気づかなかったけど182cmの長身、立ち姿も座ってる姿もすらっとしていて美しい…




出典:marie claire ・DAZED

いわゆるイケメンとはちがうんだけど、クラスにいたら絶対好きになってしまう人です。気づいたら目が追ってて、告白できないまま終わる初恋の香り、手の届かない個性派って感じ。


あのボムソクがこんなに素敵な男性だったなんて…というGAPの強さも手伝って、いま私、ホン・ギョンさんにお熱になっております。

Disneyプラスでホン・ギョンさん出演の「悪鬼」見ました。ちょっと怖かったけどがんばって見ました。できればがんばって感想も書きたいです。

※2023.10.25追記
悪鬼の感想書きました🍙
韓国ドラマ「悪鬼」感想 オカルトなのにリアルすぎる - 景福宮に行きたい


いつもどおりの迷走でドラマの感想ではなくホン・ギョンさんの感想になってしまいすみません。


主人公なのにシウンについての感想ぜんぜん言ってなかったわ。
パブロフの犬の実験がどうのこうの、入射角と反射角がどうのこうのと言っていたシウンが、ただただ悲しみと怒りに身を任せて暴れまわる姿が痛々しく記憶に残ってます。
コッパダンなどの過去作とはまったくちがう姿を見せてくれたパク・ジフンの演技、すばらしかった!


「弱いヒーローclass1」class2の制作は未定ですが、続編を匂わせる終わり方。
最近の配信ドラマ、人気が出たら続編作る前提で続編匂わせエンドが流行ってますが、個人的には続編のありなしにかかわらず続編匂わせエンドはあんまり好きじゃないです。なんかスッキリしないんだもん。

きれいに終わらせても続編作れるんだから、妙な匂わせするようないやらしいことしないほうが作品として完成されたものになると思います。


最後にやや余談ですが
スタートアップ」や「愛の不時着」でおなじみの俳優ユ・スビンさん、なんとユン・スミン監督の弟ということで、最後にユ・スビンが友情出演していましたね。


出典:wavve

「実弟に演出つけるお兄ちゃん監督」という構図おもしろかったです。


続編があってもチェ・ヒョヌクやホン・ギョンは出演しないんだろうなと思うと続編はいらない派。でも、D.Pの時みたいに続編がでたら確実にみると思います!