ナム・ジュヒョク祭り開催中です。
ナムジュヒョク祭りとは…ナム・ジュヒョク出演作を立て続けに見ること!!!
(だと思った)
今回、祭りじゃなかったら絶対見ないようなスタイルの「保健教師アン・ウニョン」に手を出してみました。
出典:Netflix
保健教師 アン・ウニョン
作品情報
原題 보건교사 안은영(保健教師アン・ウニョン)
原作小説は「保健室のアン・ウニョン先生」という邦題
2019.9.25 配信開始
Netflix制作
演出
イ・ギョンミ
『ペルソナ-仮面の下の素顔-』『荊棘(ばら)の秘密』『ミスにんじん』
脚本
チョン・セラン
「保健教師アン・ウニョン」原作者。
2017年に「フィフティ・ピープル」で第50回韓国日報文学賞を受賞。
キャスト
チョン・ユミ / アン・ウニョン役
『新感染 ファイナル・エクスプレス』『トガニ 幼き瞳の告発』『82年生まれ、キム・ジヨン』『ロマンスが必要2』『ライブ』
ナム・ジュヒョク / ホン・インピョ役
『麗~花萌ゆる8人の皇子たち~』『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ』『ハベクの新婦』『まぶしくて-私たちの輝く時間-』『スタートアップ:夢の扉』
あらすじ
保健教師のアン・ウニョンは幼い頃から人には見えない「ゼリー」が見えていた。その不思議な力で人知れず人助けをして生きてきたウニョンだったが、新しく赴任した高校で奇妙な出来事は起こり始める。
好き度🍙★★★☆☆
ティーザー見たらわかると思いますが、とにかく独特の世界観。
奇抜な映像で押し切ってくるタイプのやつかなーと思ったら、想像よりもちゃんと「ドラマ」でした。途中ビジュアル的に苦手なのがでてきて★3つにしましが、ドラマそのものは4でもいいくらいおもしろかったです。
感想(ネタバレなし)
独特の世界観と妙な説得力
とにかく独特の世界観です。
1話は独特の世界観と、ウルトラマンを思い出すような怪獣のCGに圧倒されているあいだに終わってしまいます。
彩光を落とした世界にゼリーとおもちゃの剣だけがカラフルに光る映像、新興宗教みたいな怪しげな高校、エキセントリックで目がイッてるアン・ウニョン(チョン・ユミ)。
ゼリーとは一体何なのか(人の悪意なの?気のようなもの?)、ウニョンと漢文先生いつのまにそんな親しくなったの?とか、わざわざ細かーく説明してくれなくても「こーゆー世界なんだな」と納得させられる不思議な説得力がありました。
万城目学と楳図かずおとパチパチキャンディを混ぜ混ぜしたような世界観。
全6話という短さもあり長編映画をみているような気分。
1話見ただけだと、これどうやって6話に話まとめるのかなと思うのですが、終わってみたらメッセージ性もあり、まとまっていて不思議な余韻が残るドラマでした。
途中、演出や台詞にかなり過激な表現が使われていて、心がざわざわさせられるのですが、そのあたりがドラマが伝えたいメッセージがなんだろうなとは思う。
思うんだけど。
じゃあその伝えたいことってなにかと言うと、言語化できないふんわりしたもので。わかるようでもあり、わからないようでもあり、それが逆に妙な説得力になっている気がしたりしなかったり。
原作を読んだ人たちの感想を見ると、ドラマは原作では得られなった視覚的な臨場感を補填してくれて、原作はドラマだけでは理解できないストーリーの細部や人物の心情が表現されていて、お互いを補完するものになっているらしい。原作も読むとちがう感想がわいてきそう。
わたしは説明の足りないよくわからない感じも世界観によく合っていて、受け取り方は視聴者に委ねられている感じが嫌いじゃなかったです。
ドラマの最後の一幕が新しいエピソードの始まりになっているようで、シーズン2が制作される可能性もあるようです。
シーズン2があるなら見ると思う!
それくらいおもしろかった。
ただ、虫が嫌いな人はご注意ください。
ゾッとするような描写があります(しかもけっこう続く)
食事しながら見れないやつです(汗)
陰キャのナム・ジュヒョク
祭りなのでナムジュヒョクに触れないわけにはいかないですよね~
祭りだから!
祭りだからね!
今回ジュヒョクが演じたのは、漢文教師のホン・インピョ。
学校創設者の孫で、若いときの交通事故の影響で片足が不自由。普通の人には見えないが保護膜の持ち主で、手をつなぐとウニョンにエネルギーを送れるという人物。アン・ウニョンのことを「変人だ」と言いながらも、自分もなかなか変人の雰囲気をだしている。
今回の役、これまでナム・ジュヒョクが演じてきた役の中で、一番好きかもしれないです。(好みが特殊なのは理解してる。)あ…一番は言いすぎました…
ナム・ジュヒョクの魅力って、手足ながっ!顔ちっちゃ!のモデル体型に、バランスよく配置された美しいお顔なのはもちろん、どこか憂いを帯びた寂しげな表情が私のハートをグッとつかんでいるのですが。
このホン・インピョ先生は基本常に「憂いを帯びた寂しげな表情」をしているのです。
これまでの出演作の中では「まぶしくて」のイ・ジュナ役がいちばんそれに近いんですが、めちゃくちゃかわいそうな境遇で寂しそうな表情になっちゃったイ・ジュナとちがって、ホン・インピョ先生はもとから憂いあるお顔つきの方なんでしょうね。
ちょいちょいだしてくる変人の雰囲気や、友達がいないところ、大きめのシャツとダボダボのスラックス(ズボンじゃなくてスラックス)夏目漱石かっていう大正時代の国語教師みたいな服装もツボをついてきます。あと、髭な。
朝鮮時代の両班の笠をかぶって真顔で漢文の授業してるところとかたまらん好きです。(予告映像で2秒くらい見れます!要確認です!)
www.instagram.com
これはホン・インピョじゃなくてナム・ジュヒョクですね。爽やか。
最近ナム・ジュヒョクの出演作品の傾向が明らかに変わってきていますね。
事務所の意向なのか本人の希望なのか…
難しい役に挑戦して、目に見えて演技力もついてきていて、今後の出演作が楽しみ(^^)/
「保健教師アン・ウニョン」のレビューなのに半分くらいナム・ジュヒョクのこと書いちゃったよー。祭りだからしょうがないか。