景福宮に行きたい

景福宮に行きたい

삼각김밥은 경복궁에 가고싶다

韓国ドラマ「哲仁王后」感想 シン・ヘソンの神演技!

青瓦台で働くオレ様シェフの魂が入れ替わった先は朝鮮時代の王妃の体だった______

主演シン・ヘソンの演技が神業すぎてとんでもないことになってます!

一見の価値あり!!!

f:id:kyonbokkun:20210927211703j:plain:w450
出典:tvN

作品情報

原題 철인왕후 (哲仁王后)
2020.12.12~2021.2.14
tvN
中国ドラマ『太子妃狂想曲(ラプソディ)』が原作

演出・脚本

演出:ユン・ソンシク 『最高だ、イ・スンシン』『バベル~愛と復讐の螺旋~』『王の顔』
脚本:パク・ケオク『ドクタープリズナー』

キャスト

シン・ヘソン / キム・ソヨン(王妃:中殿)役
『ああ、私の幽霊さま』『彼女はキレイだった』『青い海の伝説』『秘密の森』『黄金の私の人生』『30だけど17です』『死の賛美』『ただひとつの愛』

キム・ジョンヒョン / 哲宗(イ・ウォンボム)役
『逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-』『恋するレモネード』『ウラチャチャ My Love』『愛の不時着』

ソル・イナ(チョ・ファジン) / ナ・イヌ(キム・ビョンイン)/ ペ・ジョンオク(純元王后)/ キム・テウ(キム・ジャグン) / チャ・チョンファ(チェ尚宮)

あらすじ

青瓦台専属シェフとして働いているチャン・ボンファン(チェ・ジニョク)は優秀だが傲慢で勝手気ままな無礼者。何者かの罠でボンファンの料理から針が見つかり、食材横流しの疑いまでかけられる。警察に追われ、ホテルのプールに落ちてしまったボンファン。目を覚ますとそこは朝鮮時代で、ボンファンは朝鮮第25代王哲宗(キム・ジョンヒョン)の妃であるキム・ソヨン(シン・ヘソン)の体に閉じ込められていた___。



youtu.be



感想

いや~~~~
こんなの見たことない!
脚本、演出、演技までセンスの塊!!!
最高におもしろかったです!

今回、「哲仁王后」を見たいがために「哲仁王后」のためだけに有料放送の衛星劇場に加入したのですが(恩着せがましい)

まったく後悔なし!
「衛星劇場入って良かった!!!」
とってもお勧めです!

好き度🍙★★★★★
※ネタバレあり。視聴済みの方向けの感想です。

シン・ヘソンの演技が神がかってる

韓国での本放送前に初めてSNSで哲仁王后の動画を見た瞬間から、このドラマは絶対に見る!と瞬間的に思いました。
絶対に見なければいけないと!

数分間の宣伝動画を見ただけでシン・ヘソンの演技がやばい(笑)
笑える!こんなん見たことない…!

シン・ヘソン演技うまいうまいとは思っていたけど、まさかここまですごいとは思わなかった。

f:id:kyonbokkun:20210927211856j:plain:w450
出典:tvN

「現代の傲慢粗雑なオレ様男が憑依した朝鮮時代の王妃」という奇抜すぎる設定を、ここまで生き生きと演じられる人が他にいるだろうか(いや誰もいないだろう)

朝鮮王朝の華やかな衣装と奇行&乱暴な言葉遣いのミスマッチがたまらなくじわじわきて、ニヤニヤ笑いながら画面にかじりついてました。

f:id:kyonbokkun:20210927211844j:plain:w450
出典:tvN


自分の身体に戻ろうとひたすら池に執着するソヨン(ボンファン)に笑って、シン・ヘソン演技うまいわ~と思ってたらそんなの序の口で。

ソヨンとボンファンの演じ分けは、鳥肌もの。
その姿を見ただけで台詞を一言も話さなくてソヨンだとわかるシン・ヘソンの演技力。もうすごすぎて怖い。ほんとにソヨンとボンファンinソヨンが実在するみたい。ファンタジーに説得力を与える神の領域。

思えば、シン・ヘソンの出演作品や演じてきた役ってどれもちがうタイプの作品や役柄ばかり。

「彼女はキレイだった」
⇒玉の輿狙いの意地悪な同僚(コメディ系)
「青い海の伝説」
⇒主人公を狙うライバル女(憎たらしいのに可愛い系)
「秘密の森」
⇒検察官(真面目シリアス系)
「黄金の私の人生」
⇒家族に滅私奉公の女(暗い系)
「30だけど17です」
⇒少女のままの大人になった女性(清純系)

「美人にも不細工にも見える自分の顔が好き」とはシン・ヘソンさんご本人の言葉ですが、その色のなさが最高の武器。色がないから役次第でどんな色にも塗れる、天性の女優。

あと顔はめちゃくちゃかわいいと思います!大好きです!!!!


シン・ヘソンだけでなく哲宗役のキム・ジョンヒョンの演技ももちろん素晴らしく。
キム・ジョンヒョンさん実は苦手だったのですが、今作ですっかり好きになってしまいました。(好きな作品に出てる出演者全員好きになるちょろいタイプのファン)
シン・ヘソンとの演技合戦が面白すぎて。
あの掛け合いは合戦って言っても言いすぎではない。

f:id:kyonbokkun:20210927211943j:plain:w450
出典:tvN

そして、これ大丈夫なの…?!と心配してしまったのが、大王大妃役のペク・ジョンオクさん!
美容への執着で大笑いし、リフトアップシーンでは(これほぼストッキング相撲だけど大丈夫なのか…?すごい女優魂だ…)と息を呑みました。

f:id:kyonbokkun:20210927211924j:plain:w450
出典:tvN

「ライブ」「サバイバー60日の大統領」などシリアスなドラマのシリアスな役のペク・ジョンオクさんしか知らなかったので衝撃。
好感度が爆上がりでした。

コメディーかシリアスか、ソヨンかボンファンか

序盤から散々笑わせてくる哲仁王后ですが。

こんなにコメディなのに、ハラハラさせたりワクワクさせたり、ジーンと感動させてくるから困る(大好き)

1話ではまさか自分が「哲仁王后」で泣くとは思わなかったのですが、泣きました。ボロボロ泣きました。
そして笑いました。

じーんと感動したり、ロマンティックなシーンにドキドキときめいたり。
そして笑いました。

私の好きなシーンのひとつ。
妊娠によってアイデンティティが危機にさらされ意気消沈しているソヨン(ボンファン)を、哲宗が馬で別宮に連れて行くシーン。

f:id:kyonbokkun:20210927211951j:plain:w450
出典:tvN

一般的に宮中の女性にとって懐妊は慶事。
落ち込むソヨン(ボンファン)を「理解はできなくても、中殿はそうなのだとただ受け入れる」と伝える哲宗。

ボンファンであるソヨンも受け入れるってことね…(全私が泣く)
ただ受け入れるという言葉がこんなにも優しく心に染みる…(全私が)

からのガオーー!

f:id:kyonbokkun:20210927211826j:plain:w450
出典:tvN

なにこれ最高すぎる(泣)
感動シーンも、シリアスシーンも、隙さえあればコメディつっこんでくる!
そして最高の演技をぶつけてくる演者さんたち!

好きすぎて泣けます…
このコメディとシリアスの絶妙なバランスが好き。
「好き」しか言ってない語彙力のない感想でごめんなさいね。

ここで哲宗に襲いかかってるのがソヨンなのかボンファンなのかという曖昧さも絶妙で好き(また言う)

よくある魂入れ替わりモノのドラマでは、それぞれの魂が入れ替わったり戻ったりすることが多いですが、哲仁王后はソヨンとボンファンが共存しているという展開。「魂が入れ替わった」と思わせておいて、実はソヨンの魂はずっとソヨンの体の中に隠れていたわけで。(鈍感な私、ふたりが共存していることもかなり遅れて気づきました…)

ボンファンが強いときもあればソヨンが強いときもある、その曖昧な感じがとても好きでした。

(しかし哲宗の顔をひと目見ようと宦官に賄賂を渡して隠れ見たり、自分を慕うように哲宗に詰め寄るあたり、ソヨンも朝鮮時代の両班のお嬢さんにしてはボンファン的なところあるような気も)

f:id:kyonbokkun:20210927211819j:plain:w450
出典:tvN

ストーリー自体はわかりやすいのに、ソヨンなのかボンファンなのか、コメディなのかシリアスなのか、なんともはっきりしなくて捉えどころのない部分のバランスが絶妙で。
まさに黄金比!
センスが良い!

(大好きな気持ちを伝えようとない語彙力を絞り出す)

ボンファンが突然帰ってしまい、ふたりは幸せに暮らしてハッピーエンドなんだけど…これでよかったんだけど…(でもやはり何かを失った気がする…)と一抹の寂しさを感じさせる終わり方も、最後の最後まで好きでした。

きれいにまとまったエンディングなのに、なぜか心に残る寂しさ…

哲宗とソヨンはボンファンを失って、私は哲仁王后を失いました。
(見終わっただけ)




言葉遊びのセンス!史実の入れ方のセンス!

哲仁王后がこれほどおもしろいのは演者さんたちの演技はもちろん、脚本が抜群にセンスが良いからだと思います。

まず、史実をフィクションに織り交ぜるのがうまい。

「傀儡政権に疲れ、酒色におぼれた」という史実は、噂を消すためにボンファンが側室たちに話して聞かせた夜のお話のせいということにしたり。

少しまぬけに見える哲宗の肖像画(半分焼失しているが現存)をソヨンを笑わせるためにした変顔の瞬間ということにしたり。

歴史的な知識なく見てもじゅうぶんおもしろいですが、哲宗の背景とか人物像を知ってから見るともっとおもしろかったかも。

f:id:kyonbokkun:20210927211823j:plain:w450
出典:tvN

そして、新語を使った言葉遊びのセンス!!!
現代の適当人間が適当に口に出した言葉を、真面目に学んでる哲宗がおかしくてニヤニヤしていたら、その言葉たちがあとから効いてくるというエッジの効いた脚本。

「ノータッチ」「オールイン」など、哲仁王后を見てない時にはなんでもない言葉だったのが、視聴後はこれらの言葉は特別な意味をもってきて。

「オールイン」という言葉に、こんなにも心がじーーーーんとすることは二度とないと思う。
賭け事で持ち金をすべて賭けることから転じて「自分のすべてを賭ける」という意味ですが、哲宗にオールインの意味を聞かれたソヨン(ボンファン)が「これはちがうとわかっていても、それでもすべてを賭ける愚か者のすること」と答えます。

歴史的に哲宗が負けることはもうわかっている。
それでも哲宗に賭けるソヨン(ボンファン)の想いが「オールイン」に詰まっていて。

ボンファンが適当に発した言葉が、時間をかけて深い意味づけされていくのが非常に熱かったです…!(この決断をしたのはソヨンなのかボンファンなのかというのも熱い)


そして言葉ではないですが、ボンファンの適当発言がのちのち効いてきてこれはヤバいドラマだわ…(うすうす気づいてはいたが)と確信したのは14話ラスト。

f:id:kyonbokkun:20210927212004j:plain:w450
出典:tvN

かわいがっていた幼い下女が自分を助けるために犠牲になり「無能なのは罪だ」と怒るソヨン(ボンファン)に背を向けて去っていく哲宗…



の指ーーーー!!!!!
(「これはポン(嘘)だ」の指サイン)


ここで完全に「哲仁王后」に陥落しました。

ボンファンが哲宗に嘘の指サインを教えたのは、魂が入れ替わったばかりのふたりの信頼関係がゼロ、いやマイナスだったころ。
それを今になって回収してくるんですか!!!
振り返った時の哲宗のなんとも言えない表情!!!(ここでキム・ジョンヒョンさんにも陥落)

ドラマを見ていて鳥肌がたつというのは、ごくごく稀にありますが、それがまさにこの場面、この瞬間でした…

本当におもしろいドラマだった…

f:id:kyonbokkun:20210927211812j:plain:w450
出典:tvN

言葉遊びがおもしろさの大部分を占めているからこそ残念だったのは、これは字幕だけでは意味わからんだろうな…という場面がいくつかあったこと(ドラマは悪くない)

例えば、哲宗とホン別監がソヨン(ボンファン)のことを「別の世界から来た人=外界人」だと話す場面がありますが、外界人(외계인 )とは異星人、宇宙人のこと。
字幕ではただ「外界人」としか書いていないので、ふたりがソヨンを宇宙人だと笑っているおもしろさが、字幕だけでは伝わらないのが残念でした。

その他にも(これはなにか意味がありそうだ…)という場面がいくつかありましたが、私の韓国語レベルではわからず(涙)
もっと韓国語がわかったら、韓国の流行に理解があれば、さらにおもしろく見れるドラマなんだろうと思います。(だからもっと勉強しろと)


と思っていたら。

(これはなにか意味がありそうだ…)がすべて網羅されている最高におもしろいブログを発見してしまったので共有します!
これを読めば、あれ?って思ったことがだいたいわかる(^^)/

小ネタ集1話から~
※6/27追記【哲仁王后】わかると更に面白い☆小ネタ集【1話・2話】 | OLがけっぷち日記

アドリブ&カット集1話~
【哲仁王后】アドリブ&カット集【1話】 | OLがけっぷち日記

人物考察はどれもおもしろいのですが、笑いすぎて私の腹筋を崩壊させた「夜の哲宗」回を貼っておきます!ぜひ読んでほしい!
哲仁王后感想&考察⑮人物考察4-哲宗番外編- | OLがけっぷち日記



総括

その他に言い残したいことをまとめると

・ソヨン、チェ尚宮、ホン・ヨンのトリオ、フォーエバー
・ボンファンの料理が飯テロすぎる
・マクドナルドの破壊力
・キム・ジョンヒョンの雄叫びとシン・ヘソンの白目
・チェ・ジュニョクのボンファン、イメージに合いすぎ
・ビョンイン役のナ・イヌさんの今後が楽しみ
・チャングムの時代から水刺間(スラッカン)は女の職場だと思っていたのに、それが覆されて新鮮な驚き(それについては公式HPの企画意図でも触れられています。上で紹介した考察ブログでも日本語訳で紹介されています)


本当におもしろいドラマだったので歴史歪曲問題に巻き込まれて(もう完全に巻き込み事故)公式からすべての映像が見られないようになってるのが、辛すぎますね…。(いつか完全に封印されるのが怖くて衛星劇場に加入してしまった私)

どうかもっとたくさんの人に見てもらえますように!!!
強火韓国ドラマファンとして、心から!!!
心から願ってます!!!!