Netflixで配信終了になるのをきっかけに、名作と名高い「愛の迷宮-トンネル-」視聴しました!
噂にたがわぬ面白さで一気に終了!
サスペンス好きにおすすめです!
出典:OCN
作品情報
原題 터널(トンネル)
OCN
2017.03.25. ~ 2017.05.21. 16
演出・脚本
演出:シン・ヨンフィ『シンイ-信義-』
脚本:イ・ウンミ『招かれざる客』
キャスト
チェ・ジニョク / パク・グァンホ役
『ロマンスが必要』『相続者たち』『エマージェンシーカップル』『運命のように君を愛してる』『傲慢と偏見』
ユン・ヒョンミン / キム・ソンジェ役
『魔女の恋愛』『純情に惚れる』『愛しのホロ』『あいつがそいつだ』『復讐せよ』
イ・ユヨン / シン・ジェイ役
『背徳の王宮』『ダーリンは危機一髪』『親愛なる判事様』『君のせいで何もできない』
あらすじ
連続殺人事件を追っていた刑事は、30年後の未来へタイムスリップしてしまった。事件が未解決のままだと知った男は、この時代の刑事達とともに犯人を捜し始める。
Netflixより引用
感想①ネタバレなし
好き度🍙★★★☆☆
※ネタバレなしですが、2話までのあらすじに触れています。
1986年、凶悪犯チーム10年目の刑事パク・グァンホは犯人を追いかけてトンネルの中へ。トンネルから出るとそこは2017年だった____。
サスペンスとタイムスリップものの融合で、前半はタイムスリップがメイン、後半にむかってサスペンス要素が強くなっていきます。
サスペンスよりもタイムスリップ系が好きなので、前半は特におもしろかったです!(途中でとまれずに一晩に4話見てしまった)
出典:OCN
トンネルから出たグァンホはそこがまさか30年後になっているとはおもわず、所属の警察署にむかいます。
新しく配属された別人物の「パク・グァンホ」と勘違いされたグァンホはそこが30年後であることに気づき、別のグァンホの身分を借りて捜査に加わることに。
1986年でグァンホがかわいがっていたマンネが2017年ではチーム長になっていて、2017年ではグァンホ自身がマンネになってしまうという状況(笑)
「俺がマンネだと…?俺は強力班10年目のベテランだ」と悔しさをかみしめながらも本当のことを言えずにマンネにおさまるグァンホが笑える!!
チェ・ジュニョクの暑苦しい演技も良い味を出していました。
実の兄弟姉妹だけでなく、職場やグループなど所属する団体の最年少のメンバーを意味します。儒教文化の影響で韓国社会では年齢を重要視するので、グループのうちで誰がマンネなのかは大切なこと。みんなにかわいがられる存在です。
ちなみに、BTSのマンネはジョンググ。2PMのマンネはチャンソン。SHINeeのマンネはテミン。
30年前からやってきたグァンホは、現場に土足でずかずか入ったり証拠品を素手で触ったり「現場保全」の概念がまったくなく、容疑者ぶん殴るは怒鳴るは時代錯誤な刑事っぷり。
「捜査班長」みたいな服(日本で言えば、太陽にほえろかな?)をいじられたりタイムスリップもの特有の旨味がたっぷりと詰め込まれています。
鑑識技術の進歩やコンプライアンス問題など、1986年から2017年の30年間で大きく変わったのももちろんありますが、グァンホ本人がなかなか豪快なキャラクターで。死体のかかとを素手で触るのは捜査的にも人間的にもさすがに、お…おう…となる豪快さでありました。
現代の感覚ではやや粗暴に見えるグァンホですが、労力を惜しまず足でホシを捕まえる古き良き時代の温かさがあり、反目しあうバディが徐々に心を通わせはじめるバディものでもあります。
タイムリープやパラレルワールド的なおもしろさとしては「シグナル」に及ばないところもありますが、サスペンス的にはおもしろい!
サスペンス、刑事ものが好きな方に特におすすめです!
愛の迷宮というタイトルに騙されて、サスペンス好きがこのドラマにたどりつけないのは非常にもったいないことです…。
なんでしょうね、このタイトル。
百歩譲って「迷宮」は事件の迷宮入りとかけているとしましょう。
「愛の」ってなんや。
「愛の迷宮」ってなんや。
「愛の温度」「愛の不時着」「愛の迷宮」愛の三部作とでも???(愛の不時着は迷宮の2年後2019年の作品ですが)
どうか作品に対して作品に対して誠意をもってタイトルをつけてもらいたいです。
ポスターの改悪も言葉がでない…
ピンクエフェクトいらねぇ…
タイトルやタイトルビジュアルの改悪ランキング堂々のとTOP10入り(^^)/
(ちなみに私的改悪ランキング1位は「元カレは天才詐欺師」原題「38師機動隊」です)
感想②登場人物
パク・グァンホ / 演:チェ・ジニョク
出典:OCN
1986年からタイムスリップしてきた強力犯罪班10年目の刑事。
チェ・ジュニョクかっこいい大人の男の印象だったのに、哲人王后と連続してこのドラマ見てしまってすっかり豪快なイメージにイメチェンしてしまいました。
肩パットの入った革ジャンがお似合い!
キム・ソンジェ / 演:ユン・ヒョンミン
出典:OCN
2017年、グァンホと同じチームのエリート刑事。
ユン・ヒョンミンさん、この方はじめましてだったのですが、元プロ野球選手なんだとか!
グァンホと正反対のタイプのクールな刑事役がとっても似合っていましたが、ビハインド写真を見るとご本人は愛嬌たっぷりおちゃめな性格のよう!
シン・ジェイ / 演:イ・ユヨン
出典:OCN
犯罪心理学者の大学教授。
初登場シーンのサイコパスっぽさがいい感じ。
どこかで見た俳優さんだと思ったら、キムソノのミニドラマ「君のせいでなにもできない」でヒロインを演じていたイ・ユヨンさん。
チュ・ジフンの「奸臣」(邦題「背徳の王宮」)妓生役で体当たりの演技をしていた方だと知り、演技の振り幅に驚きました!
チョン・ソンシク / 演:チョ・ヒボン
出典:OCN
グァンホの後輩で2017年のチーム長。
ソンシク気づいてくれーーー!!!と思っているうちに、一晩で4話見てしまってました。ソンシクのせいで睡眠不足。
2017年の強力犯チームメンバー
出典:OCN
強力犯罪チームのチームメンバーで私の大好きなおふたりが出演していて、大喜びしました!
キム・ビョンチョル(トッケビ、SKYキャッスル)とカン・ギヨン(キム秘書は一体なぜ?、ああ私の幽霊さま)おふたりともはっちゃけた役から普通の人の役までできる名バイプレーヤーですが、今回は比較的抑えた役どころ。
温かい雰囲気と笑いを届けてくれるムードメーカーでした。
感想③結末について
※以下、ネタバレありますのでご注意ください。
おおむね楽しく、特に前半は一気に見てしまったこのドラマだけど、最終回に終わり方についてだけは言わせてほしい。
無事に1986年に帰れたグァンホは、奥さんにも会えて平和に暮らしていて、めでたしめでたしのハッピーエンドで終わってますが。
2017年では犯人は逮捕されたけど、1986年では犯人まだ街中で生きてるよね…?
このままいけば2017年にまたふたり殺されて新たな被害者が生まれてしまうことになるので、妻子と平和な家庭を楽しみながらでかまわないので早急に犯人を捕まえに行った方がいいと思う。
犯人の素性もわかってるし、もしも証拠が見つからなかったらDNA鑑定ができる時代まで待って例の万年筆をDNA鑑定したらいいと思う。とりあえず至急身柄の確保を…!!
そう考えると2017年で犯人を逮捕したのって「犯人を逮捕すれば1986年に戻れるから」というだけで、すべての事件を解決するには結局過去に戻ってから犯人を逮捕するしかないわけで。
タイムパラドックスを利用したすっきりした終わり方ではないのが残念。
解決してないのに解決した風になっちゃってるのが非常に残念。
そういう意味でも、タイムスリップものが好きな人よりもサスペンス好きにむいている作品だと思いました。
好き度🍙★★★☆☆