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韓国ドラマ「その男の記憶法」感想 (ネタバレあり) ムン・ガヨンが女神

AmazonPrimeVideoで配信中の「その男の記憶法」

すべてを忘れることができず記憶し続ける男と、ある事情から記憶を失って生きる女のラブストーリー。

効率の良い暗記法や勉強法を紹介するドラマではありません。

ドラゴン桜ではなくラブストーリーです!!!


出典:MBC

作品情報

原題 그 남자의 기억법(その男の記憶法)
2020.03.28~2020.05.13
MBC

演出・脚本

演出:オ・ヒョンジョン
『トゥー・カップス』『恋のゴールドメダル』
イ・スヒョン『マイ・ヒーリング・ラブ』

脚本:キム・ユンジュ
『インニョン王妃の男』『デュエル~愛しき者たち~』
ユン・ジヒョン

キャスト

キム・ドンウク / イ・ジョンフン(アンカー)役
『コーヒープリンス1号店』『イニョプの道』『客 The Guest』『君は私の春』

ムン・ガヨン / ヨ・ハジン(女優)役
『偉大なる誘惑者』『ウラチャチャ?!』『女神降臨

ユン・ジョンフン / ユ・テウン(精神神経科医)役
『ペントハウス』『偶然見つけたハル』『ここに来て抱きしめて』

キム・スルギ / ヨ・ハギョン(ハジンの妹)役
『ああ、私の幽霊さま』『ポンダンポンダン王様の恋』『欠点ある人間たち』

あらすじ

ニュース番組でアンカーを務めるジョンフン(キム・ドンウク)はいつも冷静沈着、視聴者からも局のスタッフからも信頼されているが、実は見たもの全てを記憶する「過剰記憶症候群」という病気を抱えており、かつて愛する人を目の前で失った辛い過去も忘れることが出来ず苦しんでいた。
ある日ジョンフンの番組にトラブルメーカーの女優ハジン(ムン・ガヨン)が出演することになり、生放送中に亡くなった恋人がかつて自分に言ったのと同じ言葉を発したため、ジョンフンは固まってしまう。


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感想(ネタバレあり)

すべてを忘れることができず記憶し続ける男と、ある事情から記憶を失って生きる女のラブストーリー。

「永遠に記憶する男」と「生きるために忘れた女」
どちらがより哀れなのだろうか

キャッチコピーやポスタービジュアルが繊細で哲学的なので、辛い記憶と共に生きることを繊細に描いた深イイドラマという心構えで見始めたのですが、予想よりもはるかに普通のラブストーリーでした(笑)


「永遠の命をもつ男VS永遠の命を終わらせる女」「怒りを抑制できない男VS人を怒らせる女」など、これまで様々なバージョンで展開されてきた韓国ドラマ定番たてほこ設定。絶対に記憶を取り戻す気しかしない記憶喪失。世間に許されないふたりの愛。

懐かしの韓国ドラマを復刻したようなストーリー展開にやや胃もたれしつつも、ムン・ガヨンのかわいらしさのおかげもあり最後まで楽しく視聴できました。

好き度🍙★★★☆☆

※この感想にはネタバレが含まれています

ジェントルな暴君?

ニュース番組のアンカーを務めるイ・ジョンフン(キム・ドンウク)は冷静沈着な性格。生放送で財閥会長のパワハラを暴くなど、鋭い切り口で「ジェントルな暴君」と呼ばれ人気と信頼を得ています。


出典:MBC

イ・ジョンフンのニュース番組のゲストに女優ヨ・ハジン(ムン・ガヨン)が出演することになりふたりは初めて出会うのですが。

この時のイ・ジョンフンが「ジェントルな暴君」ではなくてただの「暴君」。
1話しょっぱな、主人公がまったく好きになれないところからのスタートでした。

この出会いのシーンだけで嫌いになる理由30個はある。

①生放送中に「個人的なことだけど質問してもいいか」と断れないようにしておいて「SNSで推してる会社やものがころころ変わる。一貫性がないけどなにか理由はあるのか」と、そんなの個人の自由でしょう?犯罪行為ですか?と言いたくなるようなことで責める。

②推してるものが変わる理由を説明しようと一生懸命話すハジンを見下ろす冷たい視線。

③亡き恋人の好きだった言葉をハジンが口にしたことで頭が真っ白に。心配して近寄るハジンに手を振り払う。

④放送事故寸前だったことに関して謝罪なし。ネット上でハジンが叩かれても謝罪なし。

⑤自分が勝手にパニクッたのに「あの女に近づくとろくなことにならない」的な自己中な責任転嫁。

⑥局長に呼び出された飲みの席での失礼な態度。ヨ・ハジンが自分のこと好きだと思いこんでる傲慢な暴君。


出典:MBC

30個はなかった。
6個だった。

スタート時点からイ・ジョンフンアンカー最悪の印象ですが、ここから好感度が上がっていくのが定石。花より男子の道明寺だって1巻ではただの最低男だったもんね!イ・ジョンフンアンカーだってできるんだもん!と我慢して視聴続行。(問題は道明寺は意図的に悪い奴として描かれてるけど、こちらのアンカーはただ無礼なだけなのを鋭い男設定で描写されている点)

こんなに失礼なやつなのにヨ・ハジンがアンカーに好意をもつのが謎すぎるのですが、ヨ・ハジンがはちゃめちゃに天真爛漫設定なのでそうなんだ好きなんだねって思えるのがなかなうまい。


出典:MBC


こういう明るく前向きで、ちょっと空気の読めない感じの女性主人公って最近少ない気がしますが、時代的にこういう女性像の描き方は歓迎されないんでしょうか。天真爛漫なハジンがムン・ガヨンのかわいらしい雰囲気にも合っていてとても良かったです。

つらいのはどっちか

週刊誌の熱愛スクープから偽装恋愛へと発展するふたり。

アンカーはハジンを大切にしはじめるが、それが亡き恋人の親友だからなのかそれとも愛がはじまっているのかわからない感じが良い。

穏やかな雰囲気が深イイドラマへの期待値をあげてきます。

アンカーの母親の死を通してふたりの距離はまた近づくのだけど、しかしお母さん「悲しい記憶が息子に残らないように」と病気を知らせずにいるところまでは理解できるけれど、黙って葬儀まですませるなんてそっちのほうがつらいと思うのですが、どうですか。

忘れられない悲しい記憶が増えたアンカーを励ますハジンに対して「自分は忘れてるくせに」と八つ当たりでしかない苛立ちをぶつけんアンカーさん。なかなか好感度はあがりません。


アンカーの辛い記憶=ハジンの忘れた記憶であることはいつわかるのかな?
辛い記憶を持ち続けて生きるのとすべて忘れて生きるのと、どちらがかわいそうなのかという大きなテーマがここまであまり描かれてないけども…?

と思い始めたあたりで、ハジンがストーカーに拉致される事件が発生。

アンカーの亡き恋人でありハジンの親友が亡くなった原因はストーカー。
あの事件を思い出させるストーカー事件がまたも発生したことで、ふたりの心の葛藤~深イイ話がようやくはじまる…とさらに高まる期待値。


ここまでで事前にストーカー犯人候補を複数仕込んでいたのは良かった。
警察が仕事できなさすぎで、アンカーご本人がハジンの監禁場所を特定して救出するあたりなかなか都合のよすぎる展開ではありますが、事件は解決に向かいます。

犯人と乱闘の末にハジンを発見。安堵のあまりハジンを抱きしめるアンカー。今を大切にしようとハジンと交際することに…


ん?

なんなんだこのふつうの展開は


どこ行ったんや深イイ話…

ここまできてようやく気付きました。
そういうドラマなんだと。

どちらがかわいそうかとか、人生観とか、悲しい記憶と共に生きるとか、そういう小難しいこと考えずに見るドラマなんだと。


ごめん気づいてあげられなくて


深イイボタンを勝手に用意して観ていた私の完全な敗北です。


その後はもはや過剰記憶症とかどうとか全然関係ない展開だけど、それなりに楽しく見れました。そういうドラマだとわかったからもう無敵です。

雰囲気は穏やかながら、展開は王道韓ドラ。

めちゃくちゃ悪い奴でてきたり。
別れたりまた付き合ったり、また別れたり。
世間の荒波に負けず愛を育むふたり。

これこれ~
このジャンクな味、懐かしい~

最近の韓国ドラマは作品性の高いものが増えて素晴らしい作品がたくさん生まれて嬉しいながらも、少し前の王道韓国ドラマが懐かしいなぁと思う時があり。
ひさしぶりの王道韓国ドラマ展開に懐かしさをかみしめました。

アンカーは後半のヨ・ハジン好き好きターンにはいってから無事に好きになれました(何様)

しかしせめて、記憶が戻ったハジンとアンカーがふたりで元恋人と親友の話をするシーンくらいはほしかった。辛い記憶とどう向き合っていきるかという大きなテーマをまったく描かずに終わったのは拍子抜けすぎました。

また、アンカーを親友に紹介できなかったのはハジンが事故で入院していたからだと思われるけれど、事故で何年も入院はしないだろうから、ふたりの交際期間は1,2か月くらい?または退院してからも事故の原因をつくった親友とのわだかまりを解消できなくて疎遠になってたのか。いずれにしても、都合の良い展開すぎてこちらも拍子抜けでした。
(しかしこのジャンクさが良いとも言えるわけで)


ムン・ガヨンが女神

このドラマのいちばん好きだったところは、ムン・ガヨンの可愛さですね。

かわいさが大爆発してました!!!


出典:MBC

ムン・ガヨンのかわいさがヨ・ハジンの天真爛漫さにぴったりで。
先輩に意地悪されても「まあいいじゃんこっちが変更すれば」と前向きで明るいハジンがかわいい。

インスタに写真をアップしまくるちょっと頭の悪そうな行為にもきちんと理由があって、それをいさめる妹とのやり取りもかわいい。


出典:MBC

女神なのかな?

降臨しちゃってます。


出典:MBC


こんなんでもかわいいってなにごと?

ヨ・ハジンの妹でマネージャを演じているのは「ポンダンポンダン王様の恋」「ああ、私の幽霊さま」のキム・スルギちゃん(大好き)


出典:MBC

この姉妹がかわいすぎた♡

お姉ちゃんにお小言ばかり言うけど、いつもお姉ちゃんのことを想っていている妹。そんな妹の言いつけを守ってるお姉ちゃん。妹に隠れてお菓子食べるお姉ちゃん。

この姉妹のわちゃわちゃがたまらんかわいかったです!


恋人同士のいちゃいちゃのほうでも、もちろんかわいいムン・ガヨン。


出典:MBC


キム・ドンウクはどうしても若い時のかわいらしいイメージが強く、クールな大人の男の役が心に入ってこなかった…ごめんなさい…
キム・ドンウクは好きなんやで…



出典:MBC


こうゆうドンウクの方が受け入れやすい…

かわいい…ふたりともかわいい…



出典:MBC

蛇足ですが、Netflixで配信中の「君は私の春」でキム・ドンウクの元奥さんの役名が「アン・ガヨン」。ムン・ガヨンアン・ガヨンでちょっと混乱しました。

「君は私の春」でも精神科の医師で冷静な大人の男性を演じていたドンウク。
ドラマにはハマれなかったけど、ドンウクの演技力が圧倒的で説得力がすごかった。
もう世間的には大人ドンウクが認知されてるようなので、私も少しずつ大人ドンウクに慣れていかないといけない時がきたと自覚しております。
かわいかったドンウク…あんにょん…


その他に言い残しておきたいことは
・カメオ出演の豪華さ。ロウンに続いてキム・ソノが出てきて拍手喝采。
・悪役過ぎる主治医とアンカー、かつて同じカフェで働いてた頃を思い出して仲良くしてほしいと思ったコヒプリ大好き人間
・アンカーの亡くなった恋人役、恋愛体質の女優さんで妙に感情移入

【結論】
・深イイを求めなければ楽しく見れる(^^)/
・ムン・ガヨンがかわいすぎる

偉大なる誘惑者見てムン・ガヨンを嫌いになっちゃった人はこれ見たら絶対ムン・ガヨン大好きになっちゃうと思います!